携帯電話の大手家電量販店での比較 その1

まず前提として、直営店での購入とそれ以外の選択について考えます
携帯を購入するには直営店とそれ以外の選択肢がありますが、直営店では割引はあまり期待できません。キャッシュバックや商品券も期待できません。
期待できるとしたら接客サービス等の価格以外のものになります。
といっても、直営店で苦情がないわけではありません。
基本的なサービスが周知されているというところでしょうか。
意味不明のバイト君がいないだけ話は分かりやすいです。
選択肢としては、契約変更や問い合わせ、苦情等の手続きについては直営店を、購入については直営店以外の量販店等を選択するのがお得です。

さて、直営店以外の選択肢としては、大手家電量販店か街中でのショップか、ネット通販等の通信販売という選択肢がありますが、基本は大手量販店です。よほどの特典がない限り、それ以外の選択肢はあまりありません。ちなみに、マイカルに入っているショップの系列でソフトバンクがすごいことになっていたことはありました。また、ネットは購入時にトラブルがあると手間がかかります。やはり、大手家電量販店でしょう。

大手家電量販店といえば、ヤマダ電機、ケーズデンキ、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、エディオンというところでしょうか。
全国津々浦々までは分からないので、私の近隣とネット情報をあわせてだいたいの傾向を書きたいと思います。
みなさまの住んでいる地区とは異なると思いますが雰囲気を感じ取ってもらえたらと思います。

まず、最近の販売店での価格設定に何か気づいたことはありませんか?
頭金です。分割払い時の頭金0円というキャンペーンもあります。

この頭金とは何でしょうか?
一般的な頭金とは、購入価格の一部を頭金として支払うことと考えられていますが、携帯電話の場合は、購入価格(すなわち本体価格)とはまったく別の手数料として考えられているのが一般的です。つまり、頭金が本体価格の一部として支払われていないということです。丸々、販売店の手数料として取られているわけです。したがって、この頭金は販売店が自由に金額を設定することができるのです。ここが、一つの大きな盲点となっていますが、あまり知られていません。
もともと頭金という制度なんてなかったような気がしますが、スマートフォンが主戦場になってから出現してきたような気がします。この頭金を0円に設定したとしても本来の本体価格が安くなっていないので気をつける必要があります。
そこで、量販店で購入するときの価格比較の目安の一つとして頭金があげられます。
もっとも、本体価格が割り引かれていたら、本来の手数料なのか、実は本体価格が頭金に転嫁されているだけなのか見分けにくいですよね。
(注意)これが携帯の頭金の考え方のようですが、販売店によって異なるかもしれませんのでご確認ください。

キャッシュバックの方法
主に、商品券でのキャッシュバックとポイントによるキャッシュバックがあります。現金キャッシュバックはあまりないです。
携帯電話のキャリアによっても、また購入時期によっても異なるかもしれませんが、量販店では商品券でのキャッシュバックがほとんどです。
そして、キャッシュバックの条件として様々なオプションに加入させられるわけですが、最初の無料期間の1ヶ月だけでいいとか3ヶ月してくださいとか様々です。オプションの条件も販売店を選ぶ目安になります。このオプションは同じ系列の量販店でも店舗によって微妙に異なります。
購入時にはオプションの条件の一覧表を書いてもらっておくといいでしょう。
ちなみに、このオプション期間の縛りが守られたことを確認してから商品券を送ってくるというパターンも多いですね。
auでは最近、「スマートパス」のオプション条件が多いです。

量販店(特にヤマダ電機)であれば最新機種がすべてではありませんが最新機種の一部がMNP・新規で無料キャンペーンというのがあります。週末台数限定などもありますので、購入しようと思ったら、定期的に足を運んで傾向をつかんでください。

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携帯3社の価格戦略 その2 au・ドコモ

auの価格戦略は今も昔も、そしておそらくこれからも変わりないと思います。
ずばり、「現金ばら撒き戦略」です。
なりふり構わず、ばら撒きます。

ばら撒き戦略だけでなく、本体価格も大幅値引きします。
新製品でも0円戦略をしてきます。
したがって、お得に最新モデル(スマートフォンも)を購入するにはauがおすすめです。
ただし、1年前からドコモも同じようになりました(ドコモ編で解説します)。

とにかく、他社から顧客を奪いたくて仕方がないので、MNPにはVIP待遇です。
ニューモデルが本体0円というだけでなく(最近は減りましたが、旧モデルは確実に0円です)、キャッシュバックや商品券が1台の契約につき4万円というのがザラです。
使い方によっては2年間でも利益は出ないのではと思うぐらいです。
特に、2-3月の追い込みはすさまじいものを感じます。
今度の2-3月が楽しみです(私は前の年に買い換えたので買い替えの時期ではありません)。
ただし、iphoneがあまり安くならないのはソフトバンクと同じですね。

まとめ(本体価格)au

①ニューモデル0円+キャッシュバック4万円でのMNPを狙う。
②新規でもニューモデル0円を狙うが、キャッシュバックは減少する。
③iphoneはソフトバンクのほうが評価が高いのではないか(通話品質はauの方がすぐれている)
④正規代理店ではなく量販店の方が販売促進費をばら撒いている。
⑤将来的にも、ばら撒き戦略は変わらないと思う。


ドコモは一社独占していた過去を引きずっており、殿様商売でした。
圧倒的な通話品質とネームバリューから何もせずとも顧客を獲得できていましたので、ソフトバンクなんて無視です。
auも相手にしていません。
したがって、本体価格の割引もキャッシュバックの割引もほとんど期待できない状態でした。

その風向きが明らかに変わったのが1年ほど前からです。
顧客の流出が止まらず、iphoneがauでも販売され、このままではダメだという危機感を持ったのではないかと思います。
それを感じたのが、どこもが現金ばら撒き作戦を始めたことです。
さらに、ニューモデルも0円近くになることもあり、今までにはなかった風向きの変化を感じました。

きかけは、他者の台頭でもありますが、スマートフォンに主戦場が変わったことも原因だと思います。
スマートフォンは基本的にパケット定額制の契約になるので、本体を割引したり、キャッシュバックしたりしても利益を確保できます。
消費者のスマートフォンへの乗り換えに乗り遅れまいと考えたのではないでしょうか。
通話品質の有利さから、転出せず、機種変更してくれる顧客も少なくないので、まず、流出を止めねばなりません。
ばら撒き戦略としてはauと同じになっています。
ただし、auが通年であるのに対してドコモは季節変動が激しく、需要のない季節にはうまみはありません。
2-3月が絶対的にお買い得です。

まとめ(本体価格)ドコモ

①基本的にはauに追随してばら撒き戦略を1年前から開始した。将来どうなるのかは不明。
②季節変動が激しいので、2-3月、12月のキャンペーンを狙う。
③auと条件が同じなら、通話品質の面からドコモがリードしている。
④販売店による価格差が激しいので店を選ぶ(大手量販店がおすすめ)。
⑤正規代理店ではなく量販店の方が販売促進費をばら撒いている。

注意:この記事は私の全く個人的な見解です。勝手な推測を多く含んでいます。当然地域による違いもあると思います。あくまでも参考ということでご了解ください。そして、実際に店舗を回ってみて、自分の目で確認し感じることが重要と思います。

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携帯3社の価格戦略 その1 ソフトバンク

前回のつづきです
携帯電話・スマートフォンのお得な買い方 (本体価格の季節変動) 2012年11月28日(水)

携帯3社といえば、ドコモ、au、ソフトバンクです。
この3社の本体価格の戦略は特徴的であり、各社の方針がよく分かりました。
大まかに今までの歴史と現在と今後の展望を書いてみます。

まず、携帯電話の本体や基本料金に価格破壊を行い、プライスリーダーとなったのがソフトバンクです。
BBフォンやADSLの0円ばら撒き戦略と同様、赤字でもいいので消費者の初期投資を無料に近い激安にして、顧客を獲得します。
ほかの2社は全く無視というスタンスでした(それが後にあだとなりました)。
顧客さえ獲得してしまえばこっちのものという考え方です。
当時は回線品質の劣勢を価格戦略でカバーしていました。
0円携帯は当然として、キャッシュバック、基本料一定期間無料などあらゆる手段を講じます。
他社がまねできない戦略をして赤字でも顧客獲得という考えです。

ゴールドプランで0円を強調したあまり、景品表示法違反に問われたこともありました。
当時は消費者センターに苦情が寄せられまくりというところでしょうか。

最初に本体価格分割払いで、同額を毎月割引し、実質0円にする手法もソフトバンクが始まりですし、基本料金の無料期間を設定したのもソフトバンクが最初でした。
8円携帯という歴史を作ったのもソフトバンクです。
8円携帯は別途解説しますが、本体価格0円、毎月の維持費が8円(ユニバーサル料金のみ)で携帯電話を持てるというものです(今はできません)。
そして、iphoneで一気にシェアを伸ばしました。

2年ほど前までは、1つ前のモデルであれば0円携帯もありました。また、「スーパーボーナス一括0円」という合言葉もあります。
そのころは高機能携帯で各社が競い合っている時代です。
メーカーが同じで基本的な性能も同じでキャリアが別という高機能携帯の価格面でのソフトバンクの特徴は、本体価格がほかのキャリアと違って高かったことです。ほかの2社が一括払いで5万円ほどの定価であったところをソフトバンクは8万円ほどの設定でした。
しかし、毎月の割引額を設定することで、安く見せかけていましたが、実は他社とあまり変わらないという罠も感じました。
その戦略が現在も引き継がれて将来的にも変わらないと思います。

キャッシュバックや商品券などの販売促進費を消費者にばら撒く戦略も2年ほど前までは、かなりあからさまにばら撒かれていましたが、現在では5000円がせいぜいで以前のようななりふり構わぬばらまきはなくなったように感じます。
おそらく、ある程度の顧客の囲い込みに成功したからでしょう。

今のソフトバンクは、iphone(ipad)一色というところですね。
最新モデルが出ると、おいしい条件を提示して、既存のiphone(ipad)顧客に買い替えを勧めます。
auとのiphone戦争にも結局は勝っているようです。
最新端末は基本的に定価販売になるので、本体価格競争の消耗戦にはなりにくいです。
逆に前のモデルはお買い得になります。
iphone(ipad)でかなりの利益を獲得していますが、ほかのスマートフォンや携帯電話にはあまり力を入れていないように感じます。
力を入れていないので、特に値下げ競争する必要もないのです。
高機能携帯は安くなりませんが、簡単携帯は安いです。1万円程度で買うことができます。

まとめ(本体価格)

①iphoneやipadの最新モデルは割引がないので、季節変動のキャンペーンや販売店のキャンペーに合わせて購入する。iphoneやipadは旧モデルを購入するのも一の方法。
②iphoneやipad以外のスマートフォンや高機能携帯はほかの2社の方が有利ですので購入の対象外と考えます(価格表を見ると買う気になりません)。ただし、旧モデルが0円近くに下がっているなら購入対象にはなります(実質0円はダメです。本体一括0円です)。
③買うのであれば、簡単携帯の安いモデルがいいかもしれません。
④キャッシュバックや商品券は5000円程度になっているので、特別キャンペーンのときとタイミング合えばいいと思います。
⑤基本料金の割引を活用する(別途解説)
⑥MNPにはうまみはあるが、新規にうまみはなくなってきている。

注意:この記事は私の全く個人的な見解です。勝手な推測を多く含んでいます。当然地域による違いもあると思います。あくまでも参考ということでご了解ください。そして、実際に店舗を回ってみて、自分の目で確認し感じることが重要と思います。

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