やる気(キムタツブログより)
過去何回か紹介しています。
灘中学校・灘高等学校 英語科 木村達哉オフィシャルサイト
「キムタツブログ」
http://www.kimu-tatsu.com/kimutatsublog
今回は、2014年7月1日の「やる気」を紹介します。
http://www.kimu-tatsu.com/kimutatsublog/archives/10617
やる気
やる気について。やる気がないわけではないのですが、どうも勉強が手につかない
んですよという生徒がいるけど、そういうのをやる気がないって
いうのだ。それ以外の何物でもない。この前テレビで、体を動かすとやる気が出るというのをやってて、
でも体を動かすと疲れて眠くなる生徒はどうしたらええねやろ。やる気って面白いよね。
僕はあまり勉強が好きではなかったけど、34歳からリスニングの
勉強をやりだして、だんだん好きになってきた。それまでは全くリスニングの勉強が面白くなくて、やってもやっ
ても挫折ばかりしてたのに。突然のように伸びた。で、考えるに。
ある程度のレベルに達しないと勉強はきっとつまらない。
そしてある程度のレベルに達するためには、まず覚えるべきこと
をちゃんと覚えることやろうな。そして基礎トレをひたすら繰り返すことやろうな。
機械的に覚えるのは良くないって言う人がいるようやけど、まぁ
それならそれでもええが、少なくとも一次方程式を解きながら
九九を覚えるよりも、先に機械的にでも九九を覚えてしまった方
が上達すると思うんやけどな。わけなんかわからんでもええ。後からわかってくる。
ににんがし、にさんがろく、にしがはち、にごぉじゅう。
なんじゃこりゃと思ってたが、とにかく機械的に九九を覚えた。
あれ、数式を解きながら自然と覚えましょうみたいな感じでやら
れてたら、きっと算数がつまらなかったやろうな。僕の場合は。覚えるべきことは早いめに覚えてしまう。何度も反復して。
こんなん覚えて何になるねんと思うなら覚えなくてもいいけどな。
損するのは自分や。先生も親も誰も損せえへんわ。強いて言うならそれが土台となる。
勉強およびやる気の土台やな。
覚えるべきことを覚えてしまうと、ある程度の点数が取れるよう
になってくる。模試でいうと偏差値55ぐらいは取れる。それをクリアすれば、次は覚える学習ではなく考える学習の段階
に入ってきて、そのあたりから自分の力の伸びを感じることによ
って勉強のモチベーションもアップしてくる。おぉ、こんなにリスニングができるようになってきた!
おぉ、結構読めるようになってきたぞ!
おぉ、簡単な英作文なら間違わなくなってきた!
そういう自分の力の伸びを実感すれば「もっと伸ばしたい」という
気持ちにつながり、モチベーションはアップしていくんやな。全く勉強ができない段階で「やる気出せ!」って言うても無理や。
僕がそうやった。お前、やる気出せや!って先生に言われたけど、
何をヌカしとんねん。こんなわからんことばっかりやのにどうやっ
てやる気出すんやってずっと思ってた。もちろんそれは自分の甘えやねんけどね。
だからやる気が出ない人たちへ。
甘えてないで、まずは基本的な知識を身に付けなはれ。
それをしないと力もやる気も何もアップしないよ。そして少しで
も覚えたら自分を褒めてやれ。なんや、自分もできるやんけと。もうちょっと覚えたらもうちょっと伸びる。
さらにもう少し覚えたらその分だけ伸びる。
模試の偏差値なんかを尺度にするんじゃなくて、自分の伸びは
自分で体感するこっちゃ。そして少しずつ自分で自分を褒めながら、前に進もうぜ。
他の人が「お前なんかまだまだ大したことないわい」と言うた
としても、自分だけは自分のことを褒めながら前進せいよ。でないといつまで経ってもやる気なんか出んぞ。
ある程度まで伸びたら勉強が面白くなってくるし、考える学習
のステージに進むとさらに面白くなってくるねん。今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
やる気が出ないんですって人に言うてるようでは
この先の人生、思いやられますわな。こちらとしては、
いっそやる気の出ない人生を楽しみなはれと言うしかない。
※コメント
人間、一生、勉強ですね。
なかなか、やる気がわかないです。
私もスロースターターなところが弱いですね。
でも、同じ勉強するなら楽しく勉強したほうがいいに決まってます。
人によって、楽しくなるか、ならないかは違ってきますが、何でもいいから、自分に合うモチベーションを見つけれたらいいと思います。
少しのきっかけで生まれてくるかもしれません。
見つかったら、積極的に動きましょう。