科学技術の進歩

20年前には今のネットの世界なんて想像もつかなかったと思いますが、科学技術は目覚しく進歩しています。
消費生活も科学技術の進歩と密接に関わっており、ネット被害、携帯電話やパソコンのトラブル、複雑な家電品の故障など、数え上げたら枚挙に暇がありません。
消費者相談の最前線で活動している消費者行政に関わっている相談員や職員は、その進歩に乗り遅れては、的確な相談対応ができないどころか、相談内容が理解できないがゆえに、消費者センターへの新たな苦情の種にもなりかねません。
したがって、最新情報には常にアンテナを張っておく必要があります。科学に詳しければそうでもないのですが、技術系には疎い女性相談員は苦労するかもしれません。このサイトで、少しでも技術系の知識を得るのに役立てばと思ってます。

さて、科学技術の進歩を知るヒントとして、SF映画やアニメがあげられます。当初は空想の発明もどんどん現実化しています。
ドラえもんの新作映画が公開されますが、たとえば、ドラえもんの道具で実現しているものとして、検索すればたくさん出てきますが、
糸なし糸電話=携帯電話、トレーサーバッジ=携帯電話のGPS機能、ききがきタイプライター(しゃべった内容が文字におこされるというもの)=音声入力、インスタント旅行カメラ(風景の写真と人物を撮影し、あたかも旅行に行ったような写真が撮れる)=画像合成、立体コピー紙=3Dプリンター
などが実現しています。みなさんも想像してはいかがでしょうか。

2007年にNHKで放映された「電脳コイル」というアニメが好きだったのですが、ウィキペディアから引用すると、『「電脳」と呼ばれる技術が一般に普及している近未来、電脳世界の情報は「電脳メガネ」によって現実世界に重ねて表示され操作できるようになっている。「電脳」は日常生活に溶け込み、小学生が気軽に電脳犯罪を行うシーンが多数登場する。』とあります。
この電脳メガネが今まさに世に出てきている段階で、「グーグルグラス」が実用化され、ウエアラブル端末と言われています。69800円です。個人情報保護の問題がでてくるでしょうね。

我が家のネット環境は時代に乗り遅れた「ADSL回線」でしたが、先日の記事にも書いたとおり、このたびの独立に合わせて、1ギガの光回線と仕事専用の光電話を導入しました。無線もついており、スマートフォンは高速なWI-FI接続が可能です。また、近々、無線接続可能なカラーレーザー複合機(カラー印刷・スキャナ・コピーなど)を購入予定です。

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家電品価格対抗の現状

先日、我が家のオーブンレンジを15年ぶりに買い換えました。
15年前はシャープの高機能モデルを買ったのですが、今回はパナソニックの高機能モデル(NE-R3500-W)を購入しました。
店頭では10万円を切るぐらいの値付けだったのですが、思わぬ価格対抗により即決しました。
ヤマダ電機で65000円です。

最近、ヤマダ電機はネット価格に対抗すると宣言していましたが、価格交渉の過程で最近の家電量販店とネットショップの価格対抗がすさまじいと感じました。
4月3日付の日経流通新聞でそれを証明するような記事が一面に掲載されていました。
私はエディオンに結構肩入れしていましたが、今回の件で、もはやエディオンには価格対抗力はなくヤマダ電機の一人勝ちの様相を感じました。
皆さんも、参考にしてください。

日経流通新聞より・・・http://www.nikkei.co.jp/mj/

ヤマダ・ヨドバシ 家電ネット通販、アマゾン狙い撃ち
ヤマダ電機とヨドバシカメラが、インターネット通販専業の米アマゾン・ドット・コムに対抗する態勢を整えている。アマゾンにはない実店舗を活用し、自社のネット通販を強化。「YY共闘」でアマゾンを挟撃するような展開に歩み出した。一方でアマゾンとの共存共栄路線を模索する家電量販大手もあり、対アマゾン戦略の中身が業界再編の行方を左右する可能性も出てきた。
[写真解説]ヤマダ電機は、他社のインターネット価格に対応する (東京都豊島区のLABI1日本総本店池袋)
[2013年4月3日付]

ヤマダ電機の欠点は店頭価格と対抗価格に大きな開きがあることです。
他店広告と比較することが多いのですが、他店の広告も言うほど安くはありません。
家電量販店での価格交渉は、価格.comなどのネットショップの価格を元に交渉していましたが、今までは、ネットはあくまでも参考で価格対抗しないというところでした。しかし、今年の初めごろにネット価格に対抗する宣言をして、ヤマダ電機のネットショップでもチャットでネットショップと価格対抗するとしました。
私も価格.comのコピーを持っていきましたが、すべて価格対抗するわけではないようです。
小さなネットショップは無視ですね。家電量販店はヨドバシカメラなどが横一線です。まずは、ヨドバシカメラの価格(ポイント込みで)には対抗します。
その他のネットショップでは、アマゾンの直営店には価格対抗します。ただし、ほしい商品がアマゾンで安くなっているにはタイミングがあるようです。

私の価格交渉を再現します
・近隣家電量販店の広告価格は99800円(価格は相談してください)。
・ネットの掲示板でヤマダ電気の池袋店で70000円+ポイント10%の書き込みがあった(実質63000円)。
・価格.comのランキングでは64680円が最安値で14ショップが65000円以内。
・ヨドバシドットコムでは、72800円+ポイント10%の価格表示があった(実質65520円)。
・アマゾン直営店では、66175円の価格表示あり(ポイントなし)。

①エディオンではネット価格に全く無反応(せいぜい1万円引きか?)
②ヤマダ電機で交渉
・ネットの掲示板は信頼性に欠けるとして価格対抗なし。
・価格.comのネットショップ価格は無名どころは対抗せず。
・ヨドバシドットコムには価格対抗。示された価格は少し複雑。ポイント1%を上乗せ。72800円のポイント11%分に0.8をかけて現金値引きし66400円(ポイントなし)。
・アマゾンは直営の価格であることを確認して、一気に65000円を提示。
→6500円で購入
という感じです。

翌日のアマゾンの価格は72000円台になっていたのでたまたま安かっただけだと思います。今は10万円を超えています。
アマゾンは価格変動が激しく、タイミングがあるようです。
したがって、価格変動の少ないヨドバシドットコムを基準に価格交渉すればいいと思います。
また、アマゾンもチェックして安かったらラッキーという感じでしょうか。
ちなみにアマゾンには直営とテナントショップがあり、直営のみ価格対抗します。

新聞記事は1面を使って詳しく解説されており、いろんな疑問の答を知った気持ちです。
基本はアマゾンが日本市場を席巻していたのをヤマダとヨドバシが狙い撃ちして取り返そうという動きです。
ヤマダ電機とヨドバシカメラとアマゾンジャパンの3社がプライスリーダーのライバル関係のようですね。
ケーズHDはアマゾンとは中立。ビックカメラとエディオンと上新電機はアマゾンに出店しており友好関係。
エディオンはいずれどこかと(ケーズorヤマダ)くっ付くのではと注目と書かれています。
なお、ヤマダは郊外型でヨドバシは大都市駅前巨艦型なので住み分けしているということです。
(参考)
パナソニック製品ページ
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=NE-R3500
価格.com
http://kakaku.com/item/J0000000848/
アマゾン
http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/B007THGEF2/sr=/qid=/ref=olp_tab_new?ie=UTF8&colid=&coliid=&condition=new&me=&qid=&seller=&shipPromoFilter=0&sort=sip&sr=

結論
・ヤマダ電機は一人勝ち。ただし、店頭価格は意外に安くないので、上に紹介した方法で価格交渉する。
・価格交渉のできない消費者との情報格差が大きい(デジタルデバイド)
・ヤマダ電機だと長期保証がつくので安心。
・ネットショップの最安値は確かに安いが、長期保証がつかなかったり、故障時に送料を負担しなければならない場合があるなどアフターサービスに不安がある。
・ネットで購入するならヤマダ電機のネットショップでチャットに夜赫々交渉をするか、ヨドバシドットコムで購入する。
最後に
・この現実を見ると日本経済が沈滞してデフレに陥るのを実感しますし、その要因になっているのが私自身であると思うと複雑な気持ちです。また、情報を持つものと持たないものの格差が現実にお金に反映されているということは避けては通れないですね。そして、ヤマダ電機はM&Aにより太陽光発電や住宅販売部門も強化してきて、本当に一人勝ちですね。ワンストップサービスに近くなってきました。相談現場で考えると、これだけ売れると消費者センターへの相談も比例していると思いますが、大手なので逃げたり話を全く聞かないとうことはなく、ある程度正論を通すことができるところはありますね。

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見守り新鮮情報より

国民生活センターのメールマガジン
見守り新鮮情報
第103号
環境保護にもなるもうけ話?水源地の権利を売ります!買います!
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen103.html
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/pdf/shinsen103.pdf

「えび」やら「レアアース」やら話題になれば次々と詐欺が発生しますね。
詐欺商法はまさしく時代の最先端を行くと感心してしまいます。

「水源地の権利」がなぜ話題か?知っていますか。
その背景をきちんと知っておく必要があります。
私もテレビからの情報ですがメモしておきます。

日本の山が中国資本によって買われているようです。
山といっても水源いわゆる「水利権」のある山です。
山の持ち主氏は相続するのに税金の優遇がなく払えません。
(一方、農地の場合は優遇措置があるので土地を手放さずにすみます)
そんなところに、中国資本が良い条件で山を買うことを持ちかけます。
税金が払えないので売るしかないので売ってしまいます。
また、山は売らなくてもいいので、水利権だけ売って欲しいという話もあるそうです。

背景として、水ビジネスが関係しそうです。
中国では良質な水がなく、不足しています。
経済発展とともに、将来、良質な水が相当量必要とされるかもしれません。
今のうちに良質な水のある日本の山を買っておこうということです。

そんなわけの分からない中国に買われては大変だ、ということで断る持ち主もいますが、結局は税金が払えないという現実があります。
市民運動のような形で団体に買い取ってもらう、ということが現実にあるようです。

私も受け売りの話ですが、ある程度は考えられることですよね。
そこを逆手にとった商法です。
信じる人も多いと思います。
詐欺ではない、本当に水源を守るためのものであればいいのですが、残念ながら詐欺ばかりですね。

農業は保護しているのに、山は何も保護してくれない「日本政府」
以前はアメリカ人に買いあさられてた日本ですが、今後は中国人に買いあらされる可能性が高いですね。
なげかわしい日本ですね。
中国、水ビジネス、先見のある方なら本物のビジネスに手を出してもいいのではないかとも感じます。

こんな話を知っていましたか?
私は意識せず何気ない日常から知った話です。
知らぬ間に、自然と耳に入ってくる、日々勉強ですね。
こういう相談があったときにも、背景を知っておくとあわてなくてすみます。

(平成22年2月18日 初稿)
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