解説 アフィリエイト その4 クリック報酬型アフィリエイト

これまで、物販系アフィリエイトと会員獲得系アフィリエイトを解説しました。
これらは、成果報酬型アフィリエイトと呼ばれ、クリックした後に購入や入会といったアクションが発生しなければ報酬に結びつきません。
広告を出すクライアントにしてみれば、出稿経費が不要なので、今や主流になっています。

これに対してクリック報酬型アフィリエイトがあり、アフィリエイトが登場したころは、こちらが主流でした。
読んで字の如し、サイトに貼り付けているバナー広告などをクリックすれば、それだけで報酬が発生します。
(また、クリック報酬+成果報酬という複合パターンもあります。)
クリック報酬は最近は1円ぐらいにしかなりませんが、数十円というのもあります。

クリック報酬にもさまざまな種類があります。
サイト管理者が、ASPから広告を選んで貼り付けるパターン。
これは管理者が目的により選択することができるので自由度が高いですが結構面倒です。
最近多いのが
そのサイトの内容にマッチした広告を自動表示するコンテンツマッチ型広告→グーグル、楽天、ヤフーなど
パソコンの訪問履歴から個人個人が関心のありそうな広告を表示するターゲットマッチ型広告→マイクロアドなど
があり、表示される広告の種類により報酬は異なってきますが、報酬は若干多めです。

これらはグーグルなどのポータルサイトがやってるんですよね。
グーグルなどが企業から広告を募集して、グーグルが多くのサイトを解析して最もクリックしてくれそうなサイトに広告を出す。
楽天やヤフーもやっていますが、この分野ではグーグルの一人勝ちです。
したがって、クリック単価も高いです。ただし、サイトの審査が厳しいことが有名です。
そのほか、グーグルは検索したときにスポンサーサイトとして一番上に表示されるなどの広告もしており、実際に広告効果により売り上げが倍増した企業もあります。
このようにポータルサイトはこのような広告収入にも力を入れています。

昔は、このクリック広告は、ほとんどがアダルトサイトやギャンブルサイトでしたが、後に出会い系サイトなどと変遷してきます。
始まった当初はクリック報酬も高かったのですが、今はこれらのサイトも成果報酬型に移行しているのがほとんどです。
不正な手段を使ってクリックを誘導したりなど問題がありました。

ちなみに携帯電話のサイトでは、一番上にほぼ必ず広告が表示されていますよね。
携帯電話ではクリックしてくれる確率が高いので報酬も高くなっています。
しかし、こちらも成果報酬型に移行しつつあります。

このクリックを悪用したのが、ワンクリック詐欺ですよね。
今はもう下火になりましたが。
また、最近は情報商材の広告が増えてきました。
さらに、このクリック報酬を利用したお金儲けの方法を情報商材などでも販売しています。

(平成22年6月24日 初稿)

解説 アフィリエイト その3 会員獲得系アフィリエイト

前回は物販系のアフィリエイトを説明しましたが、今回は会員獲得系のアフィリエイトについて解説します。

「会員獲得系のアフィリエイト」というのは、そのものずばり、クレジットカードや証券会社、無料から有料までの様々なネットサイトの会員登録、そして、出会い系サイトなども含めた会員を紹介することによって獲得できるアフィリエイトです。
物販系と違い定額報酬制になっており、数万円という高額な報酬から数十円というわずかな報酬まで様々です。
この中には悪意を持って登録を誘導するものがあり、これが出会い系サイトなど消費者問題につながっています。
この問題があるために、相談員が会員登録系のアフィリエイトが怪しいものだというバイアスを持つことになります。

それでは、その様々さをみていきたいと思います。
次回は楽天カードの解説です。
そこに楽天カードのバナーが貼り付けてあります。
そこをクリックして楽天カードを申し込んでいただくと、私にアフィリエイト報酬が入ります。
1件に付き楽天スーパーポイントが1500ポイント(1500円相当)です。
もし、このバナーではなく楽天のHPから直接申し込んだら、当然私には報酬は入ってきません。
申し込んだ人にとっては、どちらで申し込もうが同じです。
これは物販系のアフィリエイトでも解説したところです。
あえて言えば、楽天の広告宣伝費が節約できたので楽天の営業利益増に貢献したことになります。
別の方法としては、自分が登録しているポイントサイトのバナーを経由した場合です。
その場合は、そのポイントサイトからポイントをもらうことができます。
この場合、そのポイントサイトもアフィリエイトをしており、楽天から受け取る報酬の何割かをポイントとして与えても、残りは利益になるという仕組みです。
多くのポータルサイトのトップページにはこのようなバナーがたくさん貼り付けられており、重要な収入源となっています。

楽天カードのようなクレジットカードは1000円から3000円程度ですが、証券サイトやFXサイトとなるとその後の手数料収入が見込めるので、アフィリエイト報酬も5000円から10000円にまでなる場合もあります。
こちらも、口座を開設するつもりなら、申込者にとって同じことですね。

もっと金額が高いのが、ローン系の金融カードです。こちらは1~2万円にもなります。

大きい金額の話がありましたが、小さい金額でいうと、たとえば無料で登録できるポイントサイトや懸賞サイトでは50-100円、大手通販会社の会員登録でも100円程度と、ほとんどありとあらゆる会員獲得が報酬の対象となります。
特に携帯サイトの月額定額制のサイトになると数百円程度ですが、一時主流を占めていました。
携帯サイトは必ずといっていいほど、ページの上部などにバナー広告が張ってあり、目に付く確率も、登録する確立も高くなっており、以前は「おいしい」ものでしたが、最近は登録も一巡してしまったようです。
代表格が、着メロ、占い、モバゲーなどです。

最近、複数の携帯サイトの会員登録を誘導する事例が問題になっております。特に公式サイトでキャリアが集金代行することを利用したものです。仕組みは、このアフィリエイト報酬目的ですので、原理は簡単ですね。

そして、有料の会員登録でも報酬が高めなのが「出会いサイト」です。
1000~2000円程度の報酬もあります。
また、上記の無料の懸賞サイトのなかでも、規約でほかのサイトも同時に登録にしたりする「悪意を持ったサイト」もあります。
これが、出会い系サイトにいつのまにか登録になっていて、気が付いたら、メールのやり取りやポイントの購入などにつながり、高額な請求で消費者センターに相談に来るパターンですね。

ちなみに、私はポイントサイトを経由したり自己アフィリエイトをしたりして必要な会員登録をしたり、必要でない会員登録をしたりしています。
ポイントサイトは、結構楽しめます。別の機会に解説します。

まとめると、会員登録系のアフィリエイトは、悪意を持ったサイトでないのなら特に問題ないもので、おおいに活用して欲しいと思います。
悪意を持ったものは、ここで解説したりしますが、慣れてくれば容易に判断できるようになります。

一方、出会いサイトはわれわれにとっては非常に難解な問題です。
毎日のように相談があります。
出会い系サイトについては、別の機会にじっくり解説したいと思います。
ちなみに、私も自ら登録したり、勝手に登録されたりしたものがあり、男性名と女性名ともに使っております。
当然返信はしませんが、毎日くるメールを見ていると、手口がよくわかります。
メール内容の公開も考えています。
したがって、消費者からの相談には、「あ、これは、あの手口だな。じゃあ、こうして引っかかってしまったのだな。じゃあ、こう交渉したらいいな。」というのが、たいがい分かります。
スキルアップ講座では出会い系サイトへの登録も実践していきたいと思います。
そのためにもフリーメールアドレスの取得を解説しています。
とはいえ、出会い系サイトも、そろそろ終焉を迎えそうな気がします。

最後に、このスキルアップ講座の会員登録のための会費は、当初は現金ではなく、アフィリエイトを利用した報酬で該当させる予定です。
会員登録は、講座の中の実践とも連動しております。
実践により、ダントツにスキルアップすると思います。
とりあえず、次回は楽天カードの解説をしております。
楽天カードを持っていない場合は、ここからの登録をしていただくことで会費に当てたいと考えております。
つまり、この講座の会費をアフィリエイト報酬に当てることで、会員の直接の出費をなくすという便利な使い方もできます。

参考までに、これが楽天カードのアフィリエイトバナーです。
このバナー経由で入会すると私に1500ポイントが報酬として支払われます。

(平成22年6月3日 初稿)

解説 アフィリエイト その2 物販系アフィリエイト

前回の続きです。

相談員の必需品「消費者六法(2010年版)」5,500円 (税込 5,775 円)楽天ブックスで購入できます

ということで楽天ブックスのリンク先を3パターン紹介しました。
どのリンク先も同じページにつながっています。
しかし、紹介先のアドレスがパターン①とパターン②③では微妙に違っています。

改めてリンク先を表記します。クリックできます。
パターン①
http://books.rakuten.co.jp/rb/%E6%B6%88%E8%B2%BB%E8%80%85%E5%85%AD%E6%B3%95%EF%BC%882010%E5%B9%B4%E7%89%88%EF%BC%89-%E5%88%A4%E4%BE%8B%E3%83%BB%E7%B4%84%E6%AC%BE%E4%BB%98-%E7%94%B2%E6%96%90%E9%81%93%E5%A4%AA%E9%83%8E-9784896285949/item/6407689/
パターン②③
http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0488637e.b6f40f36.0488637f.5d7db8a4/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f6407689%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f13595805%2f

パターン①は単なるリンク先です。
そしてパターン②③はアフィリエイトリンクになっています。
パターン②③をクリックした先で、紹介した「消費者六法(2010年版)」を購入していただいたら、アフィリエイト報酬として購入価格の1%の楽天ポイントが支払われます。
1%なので55ポイント、55円相当ですね。
前回、親切にも、と書きましたが、パターン①では本当に親切に紹介しただけなのに対して、パターン②③では親切に紹介しつつもアフィリエイト報酬の獲得も目指しています。
すなわち、パターン①では私には何も報酬はありませんが、パターン②③では報酬を獲得できるわけです。

それでは楽天にとってのメリットは何でしょうか。
それは、わざわざ広告料を支払って宣伝するよりも、広告料を支払わずに宣伝することができるということです。
そして、実際に購入(成果が発生)されたときのみ、広告料として成果報酬を支払えばいいのです。
しかも、広告を掲載するサイトは報酬を得るために努力しており、初期費用が不要で効果的な宣伝をすることができる手法として、今や定番として普及しています。

さて、パターン①での楽天のメリットは何でしょうか?
無料で宣伝してくれて、なおかつ、売り上げがあったとしても成果報酬を支払う必要のない、全くおいしい話ですね。
すなわち、成果報酬の1%は楽天の利益になるということです。

では、購入する人にとってのメリットやデメリットは何でしょうか。
何もありません。どちらのパターンで購入しても結果は同じです。

どうせ同じなら、私のアフィリエイトリンクで購入してもらったら、とてもうれしいです。
なお、私にとっての、もうひとつのメリットは、アフィリエイトリンク先の画像を自分のサイトに流用できるということで著作権を気にする必要がないというのもポイントです。

以上が、前回の3つのパターンの解説です。
今回紹介した本だけではなく、ネット上で販売されている様々な商品が同様のパターンで紹介されています。
これらは、物販系のアフィリエイトと呼ばれています。

この単純な物販系のアフィリエイトであれば、単なるネットショッピングと同じなので、アフィリエイトを原因とする消費者問題は発生しませんね。
問題が発生するとすれば、注文した商品が届かない、などの一般的なネットショッピングのトラブルの対応となります。

しかし、成果報酬が発生するという新たな副業のチャンスが生まれたということで、それを本業にしたり、問題のある手法が生まれてきたりするわけです。
その最たるものが「情報商材」によるものでしょう。
「解説 アフィリエイト」の最終には相談員が知っておくべきであり、正しく解説されていない、また、正しく理解されていない「情報商材」について解説したいと思います。
ただし、いきなり「情報商材」について知ったとしても正しい理解はできません。
アフィリエイト自体の仕組みや種類を理解してこそ、「情報商材」を理解することができるのです。
私にとっては、「情報商材」がすべて「悪」とは考えていません。
正しく理解すること、すなわち、バイアスをなくすことが大切です。

【解説 アフィリエイト その3】 に続く

(平成22年5月17日 初稿)