「赤ちゃんの泣き声は騒音か」 その1

11月25日のフジテレビの「Mr.サンデー」という番組の特集で、『ある記事がキッカケで大論争「赤ちゃんの泣き声は騒音か」』という内容が放送されました。

詳しくはニュース記事を読んでいただいたらわかりますが、JALの機内で赤ちゃんが泣いた件について、母親に注意し、さらに、JALにもクレームを申し入れて、取材までして、すべてをネットで公開したということです。ネットで多くの議論があり、今回のテレビ放映にもつながったということです。

この話を読むと、相談現場を知っていれば、「対応に苦労する消費者」と同じ雰囲気がすると直感的に感じ取れるのではないでしょうか。
もちろん、これをJALへの苦情として消費者センターに相談が持ち込まれることも十分ありえますし、同様の事例も考えられます。
そのときに、どう対応しますか?

ここで、ちょっとした課題演習の問題を出したいと思います。

この記事を読んで、相談現場と共通することを論理的に解説し、評価してください。
また、この相談を受けたとしたら相談員としてどのように対応し、相談者に回答しますか?
ヒント:WEB連載【相談対応の流れと必要なスキル】を参考に相談内容のポイントとなる箇所を箇条書きに抜き出して考える

その2で私の考え方を書きたいと思います。

再生JALの心意気/さかもと未明(漫画家)
PHP Biz Online 衆知(Voice) 11月19日(月)12時52分配信
◆飛行機の搭乗マナーは守られてる?◆
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121119-00000002-voice-pol

Yahoo! JAPAN ニュース(http://headlines.yahoo.co.jp/hl)から引用

再生JALの心意気/さかもと未明(漫画家)PHP Biz Online 衆知(Voice) 11月19日(月)12時52分配信

◆飛行機の搭乗マナーは守られてる?◆

「あなたとこれ以上、話しても埒が明きません。かたちだけ、『申し訳ございません、努力してまいります』とか頭を下げても、どうせ何もしないでしょ? 私は、頭を下げさせて溜飲を下げて終わり、なんてことでは納得しません。クレームをつける以上は、自分の名前を出して責任をもちます。だから結果を出してほしい」

私は夏の羽田空港で、JALの空港スタッフ相手にひと騒ぎ起こしていた。主人と出かけた愛媛県松山からの帰りの飛行機、JAL1466便のなかで、赤ちゃんが泣き叫び通しだったのにブチ切れてしまったのだ。だって、客室乗務員さんが母親と一緒にあやしても泣きやむ気配はないし、逃げ込む場所もないんだもん。

その赤ちゃんは、たぶん1歳くらい。どうしてそんな体力が、と思うくらいに離陸から泣き叫び通しだった。

「引きつけでも起こしたらどうするの?」と心配になるレベルだし、お母さんもどうにもできなくてホトホト困っているのがわかる。ほかのお客さんも「言い聞かせてなんとかなる年齢ではないし、仕方ない」と思っているみたい。でも、私は耐えられなかった。

「もうやだ、降りる、飛び降りる!」

私は、着陸準備中の機内を、出口に向かって走り始めた。その途中で、子供とお母さんにはっきりいった。

「お母さん、初めての飛行機なら仕方がないけれど、あなたのお子さんは、もう少し大きくなるまで、飛行機に乗せてはいけません。赤ちゃんだから何でも許されるというわけではないと思います!」

いやだなあ。みんなに「嫌なおばさん」と思われる。でも、本当にそう思うんだもの。そして私は、陸に降りても、激しくクレームをし続けたのでした。

「飛行機のなかに、音の漏れないコンパートメントをつくるとか、子供を乗せる場合は、子供が騒いだときに寝かしつけられる薬を親にもたせるように周知徹底するとか、できないの? 2歳以下は乗せないとか……」

「私どもとしましては、すべてのお客さまに快適にお過ごしいただけるよう、精いっぱい努力させていただいております」

「それじゃダメ! 具体的にどう努力するか知りたい。案がないなら私が考えるし、必要なら航空法とか変えさせる! このまま100年、あの状態を放置するつもり!?」

そして私は、航空法や飛行機の現状を確認すべく取材を申し込み、JAL広報部の方々に会っていただけることに。しかも、「宇宙への旅が可能な時代に、なぜ飛行機に音の漏れない個室がつくれないの? 機体を検分させて、納得させてください」という私のムチャな希望に応え、整備中の機体を案内してくださったのです。

「どうして個室がつくれないのですか? ファーストクラスはそもそも個室でしょう?」

「いえ、ファーストクラスでも、音はどうにもできません。個室のようにみえても、上部空間はオーブンなんです。これは、『離陸及び着陸のために着席可能なすべての乗客用座席とすべての乗客用非常脱出出口とのあいだには、いかなる避難経路(通路、交差路及び座席列間の通路を含む)も横切るような扉を装備してはならない』という航空法の規定によるものです。これは、万一の際に避難の妨げとなるものがあってはならないという、お客さまの安全を守るための規定なんです」

ええ? ファーストクラスに乗ったことないから知らなかったよ。でもそれ、何十年も前につくられた規定でしょ? いまは機内にシャワーがある航空会社もある。安全性を担保した航空法改正の議論をしてもいいのでは。

「じゃあ乗客マナーの告知は? 電車内の携帯電話のマナーとかも、みんなで大騒ぎしてつくられたじゃない? 機内誌とかワイドショーとか使って議論しようよ」

というと、

「お子さまをお連れの方には、機内でのマナーをまとめた『mama&baby』という冊子をお渡しし、ご協力をお願いしています」

との回答。いやあ、そんなのみたことないし。それであの現実なわけじゃないですか。お母さんだけでなく、みんなで話さないと。だいたい私は、病気治療のための搬送とか、引っ越しとか、のっぴきならない事情でもないのに、乳飲み子を飛行機に乗せるのってどうかと思うわけよ。冊子をみると「生後8日目から乗れる」と書いてあるけど、気圧の変化とか、大人でもつらいのに大丈夫なの? あの泣き叫んでいた赤ちゃんは、つらくて怖かったんだと思うよ。泣きやまない場合もあるんだし、マナー的に、まず親が「2歳くらいまでは乗せないほうがいいかもね」くらいのコトを考えたらいいと思う。そういうと、

「公共交通機関である私どもから、乳幼児のご搭乗を規制することはできません」

とのご回答。周りに迷惑をかける可能性があることは乗客のほうで考えて、遠慮するべきだよね。あと、医者である私の亭主いわく、親のほうが、たとえば子供の健康に害のない抗アレルギー剤など、その子に合った眠気を誘う薬を用いるなどの工夫はできるかも、とのこと。でも、そういう議論も情報もないから、こんなことになるんじゃない? 昔、子供が遠足で観光バスに乗るとき、ビニール袋と酔い止めの薬をもたせるのは常識だったはず。飛行機自体が乗り物として歴史が浅いんだもの。その搭乗マナーや機体の工夫について、議論すべき余地はまだまだあるはず。

◆空では航空会社がリーダーシップを!◆

でも、JALの方々の真撃な応対に面して、だんだん心が休まってきた私。「航空会社だけに責任と改善策を求めるのではなく、乗客の側からも公共マナーに関する議論を起こしていくべき」と感じるようになります。

いまのJALがこんなに親切なのは、破綻して世間に迷惑をかけてしまったことへの反省と、JALブランドへの衿持との、両方に支えられてのことだと思う。いまは民間の会社になったけれど、戦後、国に支えられてつくられた歴史に対する責任はずっとあるし、私たちにも「JALは日本を代表する航空会社」との思いがある。再上場でスタートを切り、またLCC(格安航空会社)の参入などによる価格競争にさらされているいまこそ、空の旅の常識を改善していくいい機会なんじゃないかしら。

JALの整備工場のあちこちにも「備品を大切に使いましょう」的な張り紙などがあり、経営努力しているのは十分に感じられる。LCCとの価格兢争にさらされても「お客さまへのサービス品質を下げないことが、われわれの務めです」と、機内での飲料無料は貫き通している。頑張ってるよね。でも、いまのJALはちょっと弱腰で気の毒。まだ乗客に物言いできる状況じゃない。

「私はね、JALからも乗客マナーについて発信してもらいたいと思うの。空では乗客を啓蒙できるのは、やっぱり航空会社なんだから。こうして私に会ってくださったのはうれしいけれど、気を使いすぎても乗客のわがままの増長につながって、安全性や快適性を損なうかもしれないでしょう?」

私も今回、シートベルトを外して、着陸時に通路を歩いたことは反省し、謝ります。でも、航空法や搭乗規定、機内の装備だって数十年前につくられたそのままじゃなく、改善できるところはすべき。JALの乗客に気を使う気持ちは十分に伝わったけれど、企業として凛とした態度は保ってほしい。たしかに破綻以前の少し倣慢なJALに戻ったら困るけど、「腰を低くして、角を立てないよう」動くのでなく、一航空業界の発展のため、乗客を教育する」プライドと誠意をもって動いてほしい。飛行機だって、空気の抵抗を利用して飛ぶんだもん。批判や既成の常識との軋轢を恐れるのでなく、それらを正しく利用して、世界一安全で快適な空の旅をつくり上げてほしい。魂の入った格好いい乗務員、社員を育て上げ、日本人の素晴らしさを発信してほしいな。それこそが、破綻に対する本当の責任の取り方であるはず。「乗客のわがままにも精いっぱい応えなきゃ」と変な気を使ってばかりいたら、もったいないよ。

あと、ユーザーも「ただ安ければいい」といういまの流れが本当にいいのかは客観視しないとね。「安全」と「質」を担保するには、ある程度の出費は必要だもの。高速バスじゃないけど、現場の人が劣悪な状況で働かなくていいよう、設備改良のための投資ができるよう、払うものは払わないと。でも、エコノミーとファーストと、価格の開きがありすぎるのは疑問。変なところは直して、「適正価格」を保持してほしいな。あと、日本製の航空機もつくってほしい! 戦後の日本の航空業界は、「敗戦国に航空機をつくらせてはいけない」という空気のなかで、アメリカ主導できちゃったのが現実。そういう事情を国民が知って、日本の企業が開発に取り組むのを応援しなきゃ。

「なんていうことを私的には発信していこうと思うんですが、こんなクレーマーでも、また乗せてくれる?」

そういったら、「ぜひ!」といってくださいました。JALの羽は、優しくて懐広いなあ。わがままなうえに身体も弱く、さらにファーストクラスに乗るお金はない勝手な私ですが、途中下車できない空の旅には、やっぱり快適性を求めずにはいられません。どうぞ妥協を許さず、改良し続けてくださいね。日本のJALから世界のJALへ。心身一如の真のブランドであり続けてください!

引用終わり

参考までにTV番組を詳しく解説している個人ブログを紹介します
http://blog.livedoor.jp/libri-haheo/archives/20526436.html

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携帯電話・スマートフォンのお得な買い方 (本体価格の季節変動)

携帯電話やスマートフォンの相談に的確に対応するためには実践するのが一番だと説明してきました。
なかなか実践できないこともありますが、スマートフォンはやっと普及してきましたので、そろそろ購入してもいいかなと思っている相談員もいると思います。
購入するときにはお店に行って何となく勧められた機種を購入するのではなく、1ヶ月ぐらい調べて悩んで購入することをおすすめします。
購入するに当たって、何をポイントに考えればいいのか迷うと思いますが、私なりの経験を述べさせていただきます。
なお、スマートフォンの性能比較については、日経トレンディや特選街などの専門誌でも詳しく説明されていますので参考にしてください。

【前提】
買い方としては、「新規」「乗り換え(MNP)」「機種変更」の3種類があります。
一番優遇されるのが「乗り換え(MNP)」です。
他社から自社に顧客を奪うのは究極の目的です。この目的を達成するためになりふり構わず優遇します。
次に「新規」です。
自社の顧客が純増するので、MNPほどではないですが、優遇されます。
「機種変更」にはほとんどうまみはありません。
理由は簡単で新規顧客の獲得にはつながっていないからです。
差が出る部分は本体価格と最近では基本料無料の期間が設けられている場合もあります。
「新規」「乗り換え(MNP)」は本体価格が同じ割引の場合もありますし、差がついている場合もあります。
キャッシュバック等は「乗り換え(MNP)」が一番有利です。
一番お得な契約方法は、2年ごとにMNPで最新機種に0円もしくは格安で乗り換えることです。
うまくいけば、さらにキャッシュバック等もついてきます。
メールアドレスが変わることがデメリットですが、それをはるかに上回るメリットがあります。

【価格変動】
電話機本体はモデルチェンジも頻繁であり、事業者が競争しているので、常に価格は変動しています。
家電品と同じと考えたらいいと思います。
季節変動や店舗の大きさや同じ地区でも直営店や量販店で異なります。
当然需要が大きい時期などを考慮する必要があります。

電話機は本体を購入するだけではなく、必ず通信契約も必要です。
通信料は継続的に毎月支払うことになりますので、本体の契約を取ることが収益を増やす柱になります。
家電品のようにいつでも購入でき、支払は1回限りというのではないので、電話が必要になったときに購入する=消費者がどういうときに電話が必要になるかを考えれば、需要の発生時期が分かります。

・需要の発生時期(季節変動)
電話機は4月に最も需要が大きくなります。
主に学生や新社会人の需要が柱になります。
したがって、3月が最も売れる時期になりますので、たいてい2月ぐらいから動きが始まります。
3月が電話機本体が一番安くなる時期です。
正確に言えば、キャッシュバック等も含めて年間で一番お得に本体が購入できます。
さらに、学割などの基本料優遇もこの時期にあわせて実施されます。
3月についで本体価格が安くなる時期は12月の年末商戦となります。
ちょうど夏モデル・秋モデルから冬モデル・春モデルに変わる時期でもあり、ボーナス商戦の時期でもあり、2-3月を待てずにフライングする時期になります。
結論→電話機は3月、2月、12月の順に購入するのがおすすめです。これらの時期以外だとお得感が少なくなります。

【携帯電話(従来型の電話機、ガラケー、フィーチャーフォン)】
本体の主戦場が完全にスマートフォンに移行しました。新製品もほとんどがスマートフォンです。
従来のように高機能携帯電話機は基本的に激減したと考えてください。
その中でも、高機能機種とお手軽機種の2つに対極化しています。
高機能機種が0円近くに割り引かれることは限定的になってきました。
それも季節変動と同期しています。
一方お手軽機種は年間を通して数千円の範囲におさまっていますので、本体価格だけの季節変動が少なく、キャッシュバック等を考慮した季節変動になります。

【スマートフォン】
新製品は定価ベースだと軽く5万円を超えます。
新製品ラッシュですので、1つ前のモデルが格安で売られます。0円になる場合もあります。これも季節変動に影響します。
さらに、3月にはMNPで新製品も0円になる場合があります。
これも、キャッシュバック等を考慮した季節変動で3月が一番お買い得です。

次回は【キャッシュバック(現金・商品券・ポイント)の事業者間比較】
ドコモ、au、ソフトバンクの3大事業者の商法を比較します。
また、どのようなキャッシュバックがあるのかも3大事業者、販売店で比較します。
さらに、本体価格の販売店比較も解説します

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携帯電話・スマートフォンの基礎知識 目次

これまでに単発の記事で携帯電話やスマートフォンについて書いてきました。
そろそろ、携帯電話やスマートフォンの基礎知識について、まとまって書いていきたいと思います。

基礎知識といっても、雑誌や研修で学ぶような基礎知識とは少し異なり、現場で消費者からの相談対応に必要な基礎知識を取り上げたいと思います。

どのような内容にしたいのかというと、私のメモがてら列挙しておきます。

相談員が理解しにくいハード的な知識
・通信回線(3G、4G、LTE)
・WI-FI、無線(WiMAX、ポケットWIFI)
・WI-FIスポット
・iphoneとアンドロイド

契約の知識
・分割購入、一括購入、実質無料、0円携帯
・割賦販売契約(個別信用購入あっせん契約)
・基本料、学割、基本料の各種割引
・2年縛り契約
・パケット定額制
・オプション契約

実際の通信利用
・パケット料金
・ソシアルゲーム
・メールアプリ
・アプリ
・課金(キャリア課金)

購入方法
・本体料金の季節変化と割引キャンペーン、キャッシュバック
・通信料金の割引キャンペーン
・購入店舗による料金の違い
・居住地による違い

などなど私が書きたい記事を箇条書きにしました。

このサイトのコンセプトとして、知識を学ぶには、実践が一番の近道であると主張しています。
すなわち、今であれば、実際にスマートフォンを購入して使用することです。
自分で購入してみて発見できることがたくさんあります。

・どこのメーカーを買おうか、どんな機種にしようか、最新モデルがいいのか、料金プランはどれを選べばいいのか、アプリはどうやって使用するのか、ソシアルゲームはできるのか、つながりにくさは同なのか、WIFIスポットって何、3GとWIFIの違いは、一緒にWIFIルーターもすすめられたけど、
などなど、疑問が無限に沸いて出てきます。それを解決していくことで本当の知識がつくのです。
理解していればしているほど相談者のトラブルに共感することができます。また、事業者への問い合わせも要領を得ます。

ということで、相談員には実際に購入することをおすすめしますので、最初は、携帯電話・スマートフォンの購入について書いていきたいと思います。
ちなみに、携帯電話やスマートフォンを1台300円から1000円程度の格安で運用することもできま。まぜ、このような契約ができるのかを含めて解説したいと思います。

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