携帯電話の大手家電量販店での比較 その2

抱き合わせ販売
携帯電話を購入しに来た消費者に、電話とあわせて「データー端末(例えばポケットWI-FIなど)」を強引に販売する事例が多発しましたが、最近は、スマートフォンとデーター端末を同時に販売する手法が問題になっています。WI-FIならどこでも速度が速いという売り文句で毎月の費用も今と変わりませんとの触れ込みです。かなり勘違いさせるやり方で消費者センターにも多くの相談が寄せられていると思います。
これたよく似た手法で、スマートフォンと0円フィーチャーフォンを同時に契約すると端末が大幅割引になるというものです。
これらは一見してお得に思えますが、毎月のランニングコストがいくらになるのかということをしっかり考えなければ余計な出費になります。
このことに気づいて解約しようにも「2年縛り」があるのでそう簡単ではありません。
みなさまも覚えのある事例だと思います。
量販店ではキャリアが同じ売り場で競争し、売ることに執念を燃やしているので、注意が必要です。
細かいプランについては別途解説します。

結論として私のおすすめ
キャリアごとのキャッシュバックの傾向は前回までに説明しましたので、私のおすすめはエディオンです。また、auならヤマダ電機も熱いです。今シーズンはまだまだこれからですが、auはヤマダ電機で、最新機種無料、MNP4万円の商品券などが昨年の12月ごろから始まっていました。
そして、エディオンは基本的にエディオンカードのポイントでのキャッシュバックとなります。
エディオンカードは年会費が1000円程度必要ですので、少しハードルがあります。
エディオンは毎月得点ポイントが変わってきます。
全くない月もあればドコモでMNP40000ポイントというのもあります。
最新機種が0円だったら買いですが、1つ前のモデルはほとんど0円なので、それを選択するのがおすすめです。
ヤマダ電機もキャッシュバックが少なくても最新機種が期間限定でMNP0円とかになったりしますので、特にauはねらい目かもしれません。

私の体験
ちょうど年度末に3台分が2年契約の更新に当たりました。エディオンでは昨年は2-3月まで40000ポイント(4月からは25000ポイント、今は0ポイント)でしたので、子どもの分も合わせて3台分のauをドコモにMNPして12万ポイントを獲得しました。オプションは最初の1ヶ月の無料分だけでした。MNP手数料、新規事務手数料、1台のみ1日を残し中途解約したので解約手数料が必要でしたが、それをはるかに上回る12万円分の特典でした。この3台はスマートフォンではなく普通の携帯ですが、すべて高機能の最新携帯でした。さらに、すべて学割を適用させて毎月の基本料金を無料にさせています。WEBを使わず家族通話と使い放題のメールだけなので、315円(imode)+7円(ユニバーサル料金)×3台で毎月1000円でおつりがきます。2年間のトータルの支払額を考えてもキャリアは赤字ですね。つまり、キャリアからお金をもらって3台の携帯電話をただで使わせてもらっているということになります。2年更新時にMNPにするか、学割がなくなる3年満了時に中途解約するかはそのときの相場次第です。学割は一度使うと2回目は使えないという場合がありますので情勢を見守ります。

最後に
スマートフォンが出現してから、現金ばら撒きのようなキャンペーンが繰り広げられているのは、前回までに説明したように、パケット定額、しかも上限の定額契約がもれなくついてくるので、確実に一定の収益を見込めるというところにあります。
一番大事なことは、毎月のランニングコストがいくらになるのかということをトータルで考える必要があります。

ここまではお得に購入するヒントを解説しました。
次回からは、契約方法や契約プランなどの複雑な料金体系について解説したいと思います。

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携帯電話の大手家電量販店での比較 その1

まず前提として、直営店での購入とそれ以外の選択について考えます
携帯を購入するには直営店とそれ以外の選択肢がありますが、直営店では割引はあまり期待できません。キャッシュバックや商品券も期待できません。
期待できるとしたら接客サービス等の価格以外のものになります。
といっても、直営店で苦情がないわけではありません。
基本的なサービスが周知されているというところでしょうか。
意味不明のバイト君がいないだけ話は分かりやすいです。
選択肢としては、契約変更や問い合わせ、苦情等の手続きについては直営店を、購入については直営店以外の量販店等を選択するのがお得です。

さて、直営店以外の選択肢としては、大手家電量販店か街中でのショップか、ネット通販等の通信販売という選択肢がありますが、基本は大手量販店です。よほどの特典がない限り、それ以外の選択肢はあまりありません。ちなみに、マイカルに入っているショップの系列でソフトバンクがすごいことになっていたことはありました。また、ネットは購入時にトラブルがあると手間がかかります。やはり、大手家電量販店でしょう。

大手家電量販店といえば、ヤマダ電機、ケーズデンキ、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、エディオンというところでしょうか。
全国津々浦々までは分からないので、私の近隣とネット情報をあわせてだいたいの傾向を書きたいと思います。
みなさまの住んでいる地区とは異なると思いますが雰囲気を感じ取ってもらえたらと思います。

まず、最近の販売店での価格設定に何か気づいたことはありませんか?
頭金です。分割払い時の頭金0円というキャンペーンもあります。

この頭金とは何でしょうか?
一般的な頭金とは、購入価格の一部を頭金として支払うことと考えられていますが、携帯電話の場合は、購入価格(すなわち本体価格)とはまったく別の手数料として考えられているのが一般的です。つまり、頭金が本体価格の一部として支払われていないということです。丸々、販売店の手数料として取られているわけです。したがって、この頭金は販売店が自由に金額を設定することができるのです。ここが、一つの大きな盲点となっていますが、あまり知られていません。
もともと頭金という制度なんてなかったような気がしますが、スマートフォンが主戦場になってから出現してきたような気がします。この頭金を0円に設定したとしても本来の本体価格が安くなっていないので気をつける必要があります。
そこで、量販店で購入するときの価格比較の目安の一つとして頭金があげられます。
もっとも、本体価格が割り引かれていたら、本来の手数料なのか、実は本体価格が頭金に転嫁されているだけなのか見分けにくいですよね。
(注意)これが携帯の頭金の考え方のようですが、販売店によって異なるかもしれませんのでご確認ください。

キャッシュバックの方法
主に、商品券でのキャッシュバックとポイントによるキャッシュバックがあります。現金キャッシュバックはあまりないです。
携帯電話のキャリアによっても、また購入時期によっても異なるかもしれませんが、量販店では商品券でのキャッシュバックがほとんどです。
そして、キャッシュバックの条件として様々なオプションに加入させられるわけですが、最初の無料期間の1ヶ月だけでいいとか3ヶ月してくださいとか様々です。オプションの条件も販売店を選ぶ目安になります。このオプションは同じ系列の量販店でも店舗によって微妙に異なります。
購入時にはオプションの条件の一覧表を書いてもらっておくといいでしょう。
ちなみに、このオプション期間の縛りが守られたことを確認してから商品券を送ってくるというパターンも多いですね。
auでは最近、「スマートパス」のオプション条件が多いです。

量販店(特にヤマダ電機)であれば最新機種がすべてではありませんが最新機種の一部がMNP・新規で無料キャンペーンというのがあります。週末台数限定などもありますので、購入しようと思ったら、定期的に足を運んで傾向をつかんでください。

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携帯3社の価格戦略 その2 au・ドコモ

auの価格戦略は今も昔も、そしておそらくこれからも変わりないと思います。
ずばり、「現金ばら撒き戦略」です。
なりふり構わず、ばら撒きます。

ばら撒き戦略だけでなく、本体価格も大幅値引きします。
新製品でも0円戦略をしてきます。
したがって、お得に最新モデル(スマートフォンも)を購入するにはauがおすすめです。
ただし、1年前からドコモも同じようになりました(ドコモ編で解説します)。

とにかく、他社から顧客を奪いたくて仕方がないので、MNPにはVIP待遇です。
ニューモデルが本体0円というだけでなく(最近は減りましたが、旧モデルは確実に0円です)、キャッシュバックや商品券が1台の契約につき4万円というのがザラです。
使い方によっては2年間でも利益は出ないのではと思うぐらいです。
特に、2-3月の追い込みはすさまじいものを感じます。
今度の2-3月が楽しみです(私は前の年に買い換えたので買い替えの時期ではありません)。
ただし、iphoneがあまり安くならないのはソフトバンクと同じですね。

まとめ(本体価格)au

①ニューモデル0円+キャッシュバック4万円でのMNPを狙う。
②新規でもニューモデル0円を狙うが、キャッシュバックは減少する。
③iphoneはソフトバンクのほうが評価が高いのではないか(通話品質はauの方がすぐれている)
④正規代理店ではなく量販店の方が販売促進費をばら撒いている。
⑤将来的にも、ばら撒き戦略は変わらないと思う。


ドコモは一社独占していた過去を引きずっており、殿様商売でした。
圧倒的な通話品質とネームバリューから何もせずとも顧客を獲得できていましたので、ソフトバンクなんて無視です。
auも相手にしていません。
したがって、本体価格の割引もキャッシュバックの割引もほとんど期待できない状態でした。

その風向きが明らかに変わったのが1年ほど前からです。
顧客の流出が止まらず、iphoneがauでも販売され、このままではダメだという危機感を持ったのではないかと思います。
それを感じたのが、どこもが現金ばら撒き作戦を始めたことです。
さらに、ニューモデルも0円近くになることもあり、今までにはなかった風向きの変化を感じました。

きかけは、他者の台頭でもありますが、スマートフォンに主戦場が変わったことも原因だと思います。
スマートフォンは基本的にパケット定額制の契約になるので、本体を割引したり、キャッシュバックしたりしても利益を確保できます。
消費者のスマートフォンへの乗り換えに乗り遅れまいと考えたのではないでしょうか。
通話品質の有利さから、転出せず、機種変更してくれる顧客も少なくないので、まず、流出を止めねばなりません。
ばら撒き戦略としてはauと同じになっています。
ただし、auが通年であるのに対してドコモは季節変動が激しく、需要のない季節にはうまみはありません。
2-3月が絶対的にお買い得です。

まとめ(本体価格)ドコモ

①基本的にはauに追随してばら撒き戦略を1年前から開始した。将来どうなるのかは不明。
②季節変動が激しいので、2-3月、12月のキャンペーンを狙う。
③auと条件が同じなら、通話品質の面からドコモがリードしている。
④販売店による価格差が激しいので店を選ぶ(大手量販店がおすすめ)。
⑤正規代理店ではなく量販店の方が販売促進費をばら撒いている。

注意:この記事は私の全く個人的な見解です。勝手な推測を多く含んでいます。当然地域による違いもあると思います。あくまでも参考ということでご了解ください。そして、実際に店舗を回ってみて、自分の目で確認し感じることが重要と思います。

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