「4日間姿勢を正す」(おすすめブログより)

「草野健次ブログ」より引用しました。
http://kenjikun.exblog.jp/

過去にも紹介しました。
第1667話・・・最初はわからなかったがあ~、そういう意味だったのか・・・
https://soudanskill.com/20110627/230.html(2011年6月27日)
第1863話・・・気をつけたいこと
https://soudanskill.com/20120710/477.html(2012年7月10日)
第1928話・・・できる方法を3つ考える
https://soudanskill.com/20121031/537.html(2012年10月31日)

今回は
第2131話・・・4日間姿勢を正す
http://kenjikun.exblog.jp/20697169/
2013年 09月 04日

第2131話・・・4日間姿勢を正す

三日坊主という事があるが
「4日間姿勢を正せ」という言葉もある。

どういう意味?と思いであろうが
それは次の言葉に関係がある。

上の者、下の者を見抜くのに3年間かかるが
下の者、上の者を見抜くのに3日あれば十分

つまり、上に立つ者、最低4日間、下の者の前では
堂々と姿勢を正して向き合え、という教え。
この4日間はなにがあっても人としての正しい姿を見せるべし。
そうすれば下の者との良好な信頼関係が待っているだろう。
信頼関係は、上の者が気を配るのが常識。
それを勘違いすると悲しい結果にしかならないだろう。

教えというより、いささか諌められている感があるが
要するに、「何事も始めが大事」と言う意味。

中学部活では「入部一週間」、先輩は後輩のために時間を使えという
教えがあるがそうすれば、思わぬ恩恵をこうむるのは間違い無し。
「ヘビとワシ」の話ではないが、良い事をすればそれなりの良い事がある。

今週は2学期が始まって明日で4日目?
チャンスはあと一日ある。
この一日が、習慣化の始まりになれば幸いである。
やらないと何事も始まらない。
自分からはじめる、自分の意思ではじめる・・・
苦労が苦労にならず、逆に楽しみになる事が多い。
他人を変えるのは疲れが待っているが
自分を変えるとなれば楽しみしか待っていない。

あなたはベテラン相談員ですか?中堅相談員ですか?新人相談員ですか?

上の者、下の者を見抜くのに3年間かかるが
下の者、上の者を見抜くのに3日あれば十分』

こんな言葉が本当にあるかどうかは知りませんが、真意はよく分かります。

人は出会った瞬間から、相手を値踏みし始めます。値踏みという表現は悪いかもしれませんが、相手がどのような人間なのか、自分の見方なのか敵なのか、探り始めます。
新人相談員であれば、先輩相談員の相談対応の一挙手一動を観察し、どの先輩についていけばいいのかを判断します。その判断が3日で十分ということですね、いいところを突いてますね。
逆に、新人さんを観察しても、なかなか本音が分かることはありません。分かるのに3年かかるということです。なるほどとうなずきます。
新人といっても、相談員になりたての新人もいれば、ほかのセンターから変わってきた新人もいます。4月が一番緊張しますね。
当事者だけでなく、まわりの人も見ています。

それぞれの立場で、どういう態度を取るべきか、引用ブログの記事も参考にしながら、しっかり心にとめておいてください。

また、相談員と相談者と事業者の関係も同じ要素が含まれており、どれだけ信頼関係を築くことができるのかがポイントですね。

土曜授業 経費を補助 (読売新聞 2013/8/27)

YOMIURI ONLINE より

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130827-OYT1T00696.htm
全公立校で土曜授業目指す…文科省が補助制度
250827
文部科学省は来年度から、小中高校生らの学力向上に向け、土曜授業を行う公立校への補助制度を設ける方針を決めた。

地域の人材を講師にするなどし、月1回以上実施することを想定。地域と学校のつながりをより強めることも狙う。講師への謝礼や教材費など土曜授業に必要な費用を補助して実施自治体を後押しし、来年度から3年間で全公立校での土曜授業実施を目指す。

来年度はまず、全公立校の約2割にあたる計6700校に対する補助などを行う予定で、2014年度予算の概算要求に計20億円を盛り込む。

同省では週5日制の導入に伴い、学校教育法施行規則(省令)で土曜日を休業日とし、土曜授業を「特別の必要がある場合」と例外扱いしていた。今秋、この省令を改正し、自治体の判断で実施できるようにした上で、補助制度の創設で土曜授業を推進する。

地域の会社員や公務員らに土曜日に学校に来てもらって、体験活動といった総合的な学習を行うことなどを想定。英語や補習的な学習も行い、幅広い学力向上にもつなげる。地域の人材を講師にすることで、教員の人件費や休日確保などの課題も解決できるという。人材を学校と結ぶコーディネーター役や、講師への謝金と教材費などの3分の1を補助する。補助対象は小学校約4000校、中学校約2000校、高校など約700校を予定している。
(2013年8月27日14時41分 読売新聞)

【関連記事】学びの土曜 小中8割(2013年8月26日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/feature/kyoto1207493808935_02/news/20130825-OYT8T00900.htm

土曜授業の復活は賛否両論あるると思いますが、それの是非についてはおいておくとして、この土曜授業に活躍できる場があるのではないかと思い、メモしておきたいと思います。
土曜授業の復活となると、教師にかかる負担は大きく、勤務時間や授業内容などの問題があります。
そこで、今回の記事にもあるとおり、「地域の人材を講師にすることを想定して補助制度を設ける」という制度を創設し、講師への謝礼や教材費などを補助することを検討しているようです。
学校活動では授業の外部講師やクラブ活動での外部指導者の登用がすすんでおり、ある程度の実績を上げています。

消費者教育の授業展開ができるのではないかと思いました。
しかも、公人としてのボランティアではなく、「講師謝礼を受けての仕事として」できるのではないか?
ビジネスチャンスとしても活動の幅を広げることのできる可能性を感じています。

消費者教育推進法が制定され法律面でも各ライフステージにおける消費者教育の重要性が明記されています。
特に、子どもの頃から消費者教育を受けることが、大人になってからの消費者被害を防ぐ大きな予防法になります。
「小学生、中学生、高校生の各年代ごとに分かりやすい消費者教育を1回ではなく10回などのシリーズでパッケージ化して実施する」という方法を考えています。とかく、難しくなりがちな消費者教育を分かりやすく伝える技術は講師の力量にもよります。
これが実現できるならお互いにWIN-WINの関係になるのではないでしょうか。
もし、私がそのような立場になったら、地域の学校や教育委員会の知人にアプローチしてみようかなと思っています。
そのための、10回授業の内容のパッケージの作成を検討しています。

実際の消費者教育でいえば、中学生を対象にスマートフォンなどネットの危険性を教える特別授業があります。その道のプロの講師なので、子どもたちには非常に強く印象に残ったという、まさに消費者教育の成果がリアルに現れている事例もあります。

さて、消費者行政にとっても教育現場に消費者教育を浸透させるチャンスです。そこまで踏み込めるかな?


【参考】
外部講師謝礼について私の地域の基準表はネットで発見できませんでしたが、ほかのものを見つけました。
ここでは民間の外部講師は10000円~13000円というところですね。おそらく他の行政機関も同等と思います。

中野区学校教育事業に関する講師謝礼支払基準
2011年3月31日
教育委員会要綱第30号

別表(第2条関係)

種別
区分
1時間あたりの支払額限度額(税込み)
外部の講師
A
大学(短期大学を除く。以下同じ。)の教授 医師 弁護士 著名な評論家 著名なジャーナリスト 官庁の局部長級の職員 民間の団体又は法人の最高管理者又は代表
13,000円
B
大学の准教授 短期大学の教授 官庁の課長級の職員 民間の団体又は法人の理事及び最高管理者に準ずる者 専門分野の研究者
11,500円
C
大学の講師 短期大学の准教授 官庁の課長補佐級の職員 都立高校の校長 民間の団体又は法人の部長級以下の者 民間の優れた技術者又は技能者
10,000円
D
官庁の係長級の職員 地方公共団体(中野区を除く。以下同じ。)の部長級の職員 区外の小中学校の校長
6,500円
E
その他
3,000円
内部の講師
F
中野区職員 中野区立学校の教職員
無料

マンション住人のトラブル その2(回答編)

「マンション住人のトラブル その1」の続きです。

相談内容・・・消費者センターで相談を受けた相談員の立場から助言してください

知人(相談者)は15戸ほどの分譲マンションに賃貸で入居している。
2年ほど前にマンションの管理会社が変わってから、郵便ポストの中のチラシが勝手に出されて処分されていた。
管理人がきている週3回の日と同じなので、管理人がポストの鍵を勝手に開けてチラシを処分しているようだ。
また、管理人は関係のない日にもマンションに来てウロウロしているので気味が悪い。
マンションの理事長に相談して管理会社に苦情を言ってもらったところ、しばらくは収まったが、最近、また同様の状況が起こっている。
そこで、ポストの鍵を交換して番号を変えた。しかし、変わらずチラシが処分されていた。
鍵を変えたのに中を開けて勝手にポストの中を見るのは問題ではないか?何とかやめさせたいが、どうしたらいいのか?

※なお、上に書いた内容だけででも、その裏には、人間関係やそれぞれの立場などが複雑に入り混じっているので、単純なものではありません。
また、消費者センターとして、どこまで関与できるのかというのもあります。


【回答】
マンション内の問題、特に管理人の問題については入居者と管理会社との問題になるので消費者センターは入ることができません。理事長や入居者など管理組合を通して管理会社と話し合ったらいいのではないでしょうか。それでも解決しない場合は、住宅専門の相談窓口や法律相談を受けてください。

⇒現実の対応の多くは、このような対応になると思います。対応の方法はいくつもあって、この対応は間違っていません。

ところで、この話を聞くのに10分近くはやり取りしているでしょうか。親身になって相談者の話に耳を傾けた後の最後の助言になります。
消費者センターとしては正論であり、全く問題がない対応ですが、すっきりしない思いをもつこともあるのではないでしょうか。
本当は、もっと助言をしたかったけど、民民の話なので、助言することを躊躇してしまう。
センターとして、ほかの相談員と同じ対応をしなければならないので、私だけぬけた話はできない。
そういう事情が背景にあるのかもしれません。
そんなときに限って、「行政は何もやってくれないのか!」と苦情を言われたりします。

「相談員として相談者に対して満足してもらう対応ができたのか」「もっとできることはなかったのか」

確かに、消費者センターが「あっせん」する案件でもないし、分かりやすく確実な対応です。
しかし、相談員として「助言」できることをすべて出し切れたでしょうか?
相談員としての「やりがい」や「満足度」が満たされたでしょうか?

相談員になった理由や相談員としてのモチベーションを思い出してください。
「困っている消費者のために役立ちたい」ではなかったでしょうか。

繰り返しますが、この事例は基本的に消費者センターが間に入って「あっせん」する事案でもないし、できない領域でしょう。
しかし、「助言」はできると思います。
「助言」したところで、誰も損はしないですし、一般論であれば上司からお叱りを受けることもないと思います。
何よりも相談者の今後の交渉に「勇気」を与えることができ、間違って「最悪」な方向に行くことを未然防止することもできると思います。

相談員は相談現場で多くの経験を積んでいるのですから、相談者よりも知識や事例も知っているし、交渉の経験も豊富です。
相談者が今後交渉していく上で、どのように対応していけばいいのか、法律的な考え方や振る舞い方などを助言することは個人の裁量でもできると思います。

実際に、相談者に少しでも助言したいと思った場合、今回の事例で、個人の裁量(一般論で助言できること)を持って、どのような助言をしたらいいのかわからない場合があると思います。
さらに、本当は助言をしてあげたいのだけれども、そこまでの知識を持っていない、ということもあると思います。
そこで、相談員として、その裁量の中で助言できることについて考えたいと思います
これが正解というわけではありませんし、いろんな答があるうちの一つと思っていただけたらと思います。
さまざまな可能性をできるだけ網羅していますので、自分なりに参考になるものがあれば活用していただきたいと思います。


まず相談対応するにあたって、重要なステップである、聞き取った内容を分かりやすく箇条書きに整理して、それぞれについて検討していく作業を始めます。
そのときにポイントなることは、相談内容を事実(推測を含む)と感情(希望を含む)に分けて考えることです。

それではケーススタディの最初の問題として、箇条書きした相談内容を「事実(推測を含む)と感情(希望を含む)」に分けてください。
なお、1つの内容の中に複数の要素が含まれていることもありますし、今後、確認していかなければならないこともあります。

知人(相談者)は15戸ほどの分譲マンションに賃貸で入居している
2年ほど前にマンションの管理会社が変わってから郵便ポストの中のチラシが勝手に出されて処分されていた
管理人がきている週3回の日と同じなので、管理人がポストの鍵を勝手に開けてチラシを処分しているようだ
④また、管理人は関係のない日にもマンションに来てウロウロしているので気味が悪い
マンションの理事長に相談して管理会社に苦情を言ってもらったところ、しばらくは収まったが、最近、また同様の状況が起こっている
⑥そこで、ポストの鍵を交換して番号を変えた。しかし、変わらずチラシが処分されていた
鍵を変えたのに中を開けて勝手にポストの中を見るのは問題ではないか?何とかやめさせたいが、どうしたらいいのか?

ヒントとして下線を引きました。考えてみてください。
(次回へ続く)

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