新しい時代のネットワーク(プラットフォーム)

「地域体制の在り方」意見交換会について、相談員資格の視点で記事を書いてきましたが、地域ネットワークの構築というのが一番のテーマになっていました。
消費者の安全・安心確保のための「地域体制の在り方」に関する意見交換会 報告書(平成25年12月)[PDF:3,731KB]
http://www.caa.go.jp/region/pdf/131224_koukankai_houkoku_1.pdf

報告書の「はじめに」

我が国は、総人口に占める65歳以上の人口の割合が24%となり、他のどの国も経験したことのないような速度で本格的な高齢社会に突入している。高齢者からの消費生活相談件数は、高齢者人口の増加率を上回るペースで急増しており、悪質商法の手口の巧妙化や、相談1件当たりの契約金額・購入金額及び既支払額の平均金額の高額化も進んでいる。また、消費者被害の背景には、生活困窮や社会的孤立、認知力の低下などが潜んでいることも多く、高齢者本人からの相談が少なく、対応が遅れることで被害が拡大している面があることから、地域社会で取り組むべき問題と考えられる。
既に一部の自治体において、高齢者の消費者被害の未然防止、早期発見及び拡大防止を図るために、高齢者にとって必要な支援を包括的に提供する体制を構築する取組が進められているが、消費者被害を防止するためには、行政機関と民間機関が協働し、地域ネットワークを構築し、見守り等の活動を行うことが重要となる。

赤字にした部分ですが、目新しいことでもなく、今回の報告書にまとめるまでもなく、従来から指摘されてきた課題です。
あくまでも「あるべき論」をまとめている意見交換会ですので、当然出てくる課題といえばそうなります。

報告書

Ⅲ. 目指すべき「地域体制」のイメージ
Ⅳ.「地域体制」づくりのための方策

に詳細がまとめられており、再掲すると量が多くなるので、報告書を参照してほしいのですが、「あるべき姿」が示されていますが、まず、「実現できるのか?」という問題と「実際に機能するのか?」という問題があります。
行政は箱もの的なハードの部分は予算さえあれば実現できます。しかし、これまでの行政施策では「やってみたが機能しなかった」とうことは非常に多くあります。機能させる「ソフト」部分にまで深く言及しないからです。言及したなら、ハード自体が否定される可能性もあるからではないかと思います。たとえば、空港建設にしても過大な需要予測をします。正しい予測をすれば空港はいらないとなるからかもしれません。機能するかしないかではなく、形を作ることが行政の目的になってしまいがちです。
なかなかうまくいかないのはなぜでしょうか?
おそらく、現実とのGAP(乖離)が大きすぎるからだと思います。慣例主義のある行政は、時代の変化に合わせた対応に鈍感になっており、動かす人間事態も今の時代の人間というより、一昔前の人間になります。

本当に機能するネットワークはあるのでしょうか?
うまく機能すれば、従来から実施している消費者啓発の考え方(参考記事:消費者啓発の限界と今後のあり方 2011年10月26日(水))をも変える可能性もあるかもしれません。
今の時代の流れに気づくことが重要です。

うまく機能した事例は皆さんご存知だと思います。
東日本大震災などの災害時におけるツイッターなどのソシアルツールによる情報支援です。
阪神淡路大震災のときとは違いIT社会が新しいネットワークを構築しようとしています。
これが今の時代の流れです。
今回議論された「地域ネットワーク」の構築に、この考え方を取り入れれば、従来とは違った効果的な施策が実現する可能性があります。

その考えとは「ソーシャルグラフプラットフォーム」の出現で、消費者問題に応用できる可能性を感じました。
というよりも、この様なツールを活用しないと現状を打破する劇的な変化は難しいのではないかと思いました。
ただ、行政が施策に取り入れることのできる柔軟な頭があるかどうかというところですね。
消費者啓発の業務に関わっている皆様、ぜひ、参考にしてください。
(続く)

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iphoneをWi-Fi仕様に

12月1日に購入したauのiphone5cですが、Wi-Fi仕様にするため12月30日にオプション等も含めた手続に行きました。
この手続きにおいて様々なことがわかりましたので、報告します。

まず、パケットつなぎ放題である「LTEフラット」5460円(LTEフラットスタート割-525円適用)を解約しますが、パケットの料金プランには必ず入らないといけないようなので、「従量プラン」に変更しました。上限が2万円?だったような気がします。意図しないパケット通信があれば恐ろしいことになります。
ここで裏技があります。パケット通信をするために必要な「LTE NET」315円を廃止にします。これを廃止するとパケット通信が完全にできなくなります。
ただし、これが可能なのは4GLTE通信の機器のみで、3G通信の機器の場合は、一瞬でもパケット通信してしまうと自動的に「au.NET」というプロバイダを経由してパケット通信されます。この場合、パケット通信量の多少を問わず525円がプロバイダ料金として請求されてしまうのです。この種の苦情もあります。
これらのことについてはパンフレットには記載されていません。HPを丁寧に探せば見つかりますが、auショップの店員も本部に電話をかけて確認しなければならないほどのカルトな情報です。

「LTEフラット」を解約したので、当然、auにかえる割(980円2年間)などの各種割引は適用されなくなりました。
もちろん、ezwebのメールも使用できなくなりましたが、Cメール(電話番号へのメール)は使用できることを確認しました。
これで、毎月の支払は基本料の980円とユニバーサル料金と使用した電話料金となります。
電話は家族内であれば通話料無料ですね。また、基本料金のLTEプランは変更できないのですが、午前1時から午後9時までのau携帯電話への国内通話が無料となっています。
あと2年間1000円づつ支払うよりも、9750円を払って途中解約したほうが得ではないかという考えもありますが、そのとおりですね。それをすれば、今後auからブラックになりそうです。

もう一つ重要なオプションの解約ですが、たいてい入会させられる「auスマートパス」390円ですが、30日間無料となっています。
気をつけなければならないことは、1ヶ月ではなくて30日間です。私の場合、12月1日契約なので12月30日が期限になります。あやうく31日に解約してしまいそうでした。

また、525円のAPPLE保証サービスも1か月分の料金を払って解約しました。あとは2ヶ月無料のオプションを今月末に解約するだけです。

そして、外出先でのネット接続は、無料のWi-Fiスポットを使います。
「無料のWi-Fiスポット」については別途記事にしたいと思います。

自宅にネット回線があれば無線ルーターが5000円もあれば購入できますので、安価な維持費でスマートホンを使うことができます。
消費者の相談に的確に対応するためには、知っておくこと・体験しておくことが重要であり、消費者の共感も得ることができます。
「スマートホンなんて」と思わないで、試してみてはどうでしょうか。

前回の記事(iPhone5C購入 2013年12月2日)や今回の記事ののような情報はほとんどの相談員は知らないでしょう。このサイトの会員だからこそ知ることのできる情報です。国センや消費者庁でさえ知らないと思います。
現場で必要になる機会はないかもしれませんが、このような知識はいくらでも応用が利きます。
今後も、このような情報を提供していくことを、このサイトの重要なコンテンツとしていきたいと思います。

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メニューの誤表示

ホテルのメニューの誤表示?偽装表示?については今なお報道されているところです。
このニュースを見ていて、10年以上前の記憶がよみがえりました。

とある雑誌に日本一おいしい朝食という記事を書いた作家の話です。
某グループの一流ホテルの朝食の「焼きたてクロワッサン」と「絞りたてフレッシュオレンジジュース」が日本一おいしかったので、再びこのホテルで注文したときのことです。
「絞りたてフレッシュオレンジジュース」を飲んでみると、フレッシュではなく普通のオレンジジュースの味だったので、注文を間違えていないか店員に確認したら、間違ってましたということで、フレッシュオレンジジュースが提供され、とてもおいしかったということです。どちらかというと、店員の適切な対応について評価した美談的な話という流れでした。

今思うと、これって、間違ったのではなく、もともと出す気がなかったということなのか、と思いました。
味の見分けがつかない消費者には何を出しても気づくことがないだろうという考えがあるのかもしれませんね。
消費者は表示や出されたものを信用するしかない弱い立場ですから。

その記事を読んで以来、すっとそのホテルで朝食を食べてみたいという思いがありましたが、「・・・」という気持ちです。

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