解説 ヤフーのID削除 その2

やっと本題に入りましたが、ヤフーIDを削除されると
共通に管理されているヤフーのフリーアドレスのIDも削除されることになります。
すると、当然、ヤフーのアドレスのIDとパスワードが無効になり、今までのメールの内容を確認することができなくなります。
さらに、オークションの入札や落札状況も確認できないし、過去のデーターも見ることができなくなります。
また、そのヤフーIDでの各種サービスも削除になるうえ、請求や支払い状況も確認できなくなります。
ID削除に伴い解約となるので、請求自体はクレジットカードなどから請求が来るでしょう。
それらは支払う必要があるものなので基本的には正当な請求になります。
ところが、現在、入札や落札の手続きをしている最中であれば、相手方と連絡が取れなくなり、被害者や加害者になってしまうことがあります。
問題が複雑になってきます。

少なくとも、メールのやり取りのログさえあれば、状況を整理できます。
ヤフーのオークションIDと同じヤフーのアドレスを使用していなかったらよかったのに。
ということです。
最大の回避ポイントは、ヤフーIDとは別のメールアドレスを取得することです。

しかし、フリーアドレスであればヤフーでなくても、IDやパスワードの問題で突然ログインできなくなることもあるでしょう。
ウェブアドレスならではの問題です。
そこで、さらに、発展した方法として、フリーメールアドレスをメールソフトで送受信できるようにするということです。
そうすれば、IDが削除されたり、ログインができなくなったとしても、メールソフトの送受信暦は、パソコンに保存されていることになり、内容を確認することができます。
ちなみに、ウェブ上でもメール送受信は引き続き使うことができます。
すなわち、両方の機能を併用することができるのです。

以前は、メールソフトに取り込むのに、フリーツールや特殊なメールソフトを使用しなければならなかったのです。
私は、フリーアドレスのホットメールを長年使用しており、ベッキーという有料のメールソフトとホットメールをベッキーに取り込むためのフリーツールを使用していました。

今は、ウェブメールも進化しており、一般的なメールソフトで送受信できるように設定できるようになりました。
設定方法も細かく解説されており簡単です。
相談対応の中で、「フリーメールを一般のメールソフトで送受信できるように設定し、リスク回避するする方法がある」という助言ができれば、どうしようもならないトラブルの代替提案として、活用できると思います。
まさしく一目置かれるスキルアップです。
知ってしまえば何ともないことですが、この「知ってしまえば」にいたるのが難しいのです。
これこそ、このスキルアップ講座の知識としてのスキルアップの目指すものです。

さあ、次の段階に進みましょう。
知識として、ウェブアドレスを一般のメールソフトで送受信できるように設定できることを知りましたが、それを生きた知識にレベルアップさせます。
そう、実際に、フリーアドレスを取得して、メールソフトに設定してみましょう。

【実践 フリーメールアドレスの取得とメールソフトでの設定】 に続く

(平成22年5月24日 初稿)

解説 ヤフーのID削除 その1

以前はたびたび寄せられるヤフーのIDの削除に関する相談事例について解説します。
ヤフーオークションが普及してきたころ、「規約違反でヤフーのIDが削除された」という相談があります。
このIDが削除された場合、ヤフーオークションに参加できないだけではなく、多くのトラブルが同時に発生します。
これらのトラブルの原因と対応策について解説します。

ヤフーオークションに参加するためには、ヤフーのIDを取得する必要があります。
当然ながら、メールアドレスの登録が必要になります。
また、決裁のために銀行口座やクレジットカード番号を設定するもあります。
これらを同じヤフーのIDで管理します。
一方、ヤフーのIDを取得すると、ヤフーのIDと同じフリーメールのアドレスを取得することができます。
そして、ヤフーオークションに使用するメールアドレスはなんでもいいのですが、このヤフーのフリーメールアドレスを登録する人も少なくありません。
また、ヤフー以外のフリーアドレスを登録する人もいます。
一般的にフリーメールというのはウェブアドレスであることがほとんどです。

ウェブアドレスとは
一般に、プロバイダーから与えられているメールは、アウトルックエクスプレスやサンダーバードなどのメールソフトを使用して送受信をします。
メールソフトは、専用のソフトをインストールして、そのソフトにIDやパスワードを設定して使用します。
それに対して、ウェブアドレスとは専用のソフトから送受信するのではなく、ネット上のウェブサイトにIDとパスワードを入力して、会員サイトのような状態で、メールの送受信を行います。
最大のメリットは、パソコンさえあれば、外出先でもメールの送受信ができるということです。
デメリットとしては、IDとパスワードの管理が重要です。
当然ながら忘れてしまうとみることはできません。ただし、IDやパスワードを忘れた場合にというヘルプで再設定の方法が示されていますので、想定の範囲内でしょう。

「規約違反によりヤフーオークションのIDが突然削除されたが、規約違反などしていないし、理由をたずねても教えてくれない」という相談があります。
このような相談に対しては、消費者センターは無力です。というよりも、消費者センターの取り扱う案件の範囲外だと思います。
規約違反の理由は、たとえばクレジットカードの申請が通らなかった苦情と同じで、個別の民事的案件に属するので、法的な手続きによる情報開示や異議申し立てを行うことになるからです。
したがって、このことに関して私が解説することはありません。
上手に法律相談など必要な相談機関を紹介することになります。
(「上手に他機関を紹介する」方法については別途解説します。)
ちなみに、そのIDで今まで築きあげてきた評価がなくなってしまい、別のIDでの引き継ぎもできません。
IDの削除はいいから、評価を引き継いで欲しいという要望も多いのですが、規約では不可能です。
それらの問題は切り離し、ここでは、ID削除に関連して発生する問題について解説します。

【解説 ヤフーのID削除 その2】 につづく

(平成22年5月20日 初稿)

解説 アフィリエイト その2 物販系アフィリエイト

前回の続きです。

相談員の必需品「消費者六法(2010年版)」5,500円 (税込 5,775 円)楽天ブックスで購入できます

ということで楽天ブックスのリンク先を3パターン紹介しました。
どのリンク先も同じページにつながっています。
しかし、紹介先のアドレスがパターン①とパターン②③では微妙に違っています。

改めてリンク先を表記します。クリックできます。
パターン①
http://books.rakuten.co.jp/rb/%E6%B6%88%E8%B2%BB%E8%80%85%E5%85%AD%E6%B3%95%EF%BC%882010%E5%B9%B4%E7%89%88%EF%BC%89-%E5%88%A4%E4%BE%8B%E3%83%BB%E7%B4%84%E6%AC%BE%E4%BB%98-%E7%94%B2%E6%96%90%E9%81%93%E5%A4%AA%E9%83%8E-9784896285949/item/6407689/
パターン②③
http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0488637e.b6f40f36.0488637f.5d7db8a4/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f6407689%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f13595805%2f

パターン①は単なるリンク先です。
そしてパターン②③はアフィリエイトリンクになっています。
パターン②③をクリックした先で、紹介した「消費者六法(2010年版)」を購入していただいたら、アフィリエイト報酬として購入価格の1%の楽天ポイントが支払われます。
1%なので55ポイント、55円相当ですね。
前回、親切にも、と書きましたが、パターン①では本当に親切に紹介しただけなのに対して、パターン②③では親切に紹介しつつもアフィリエイト報酬の獲得も目指しています。
すなわち、パターン①では私には何も報酬はありませんが、パターン②③では報酬を獲得できるわけです。

それでは楽天にとってのメリットは何でしょうか。
それは、わざわざ広告料を支払って宣伝するよりも、広告料を支払わずに宣伝することができるということです。
そして、実際に購入(成果が発生)されたときのみ、広告料として成果報酬を支払えばいいのです。
しかも、広告を掲載するサイトは報酬を得るために努力しており、初期費用が不要で効果的な宣伝をすることができる手法として、今や定番として普及しています。

さて、パターン①での楽天のメリットは何でしょうか?
無料で宣伝してくれて、なおかつ、売り上げがあったとしても成果報酬を支払う必要のない、全くおいしい話ですね。
すなわち、成果報酬の1%は楽天の利益になるということです。

では、購入する人にとってのメリットやデメリットは何でしょうか。
何もありません。どちらのパターンで購入しても結果は同じです。

どうせ同じなら、私のアフィリエイトリンクで購入してもらったら、とてもうれしいです。
なお、私にとっての、もうひとつのメリットは、アフィリエイトリンク先の画像を自分のサイトに流用できるということで著作権を気にする必要がないというのもポイントです。

以上が、前回の3つのパターンの解説です。
今回紹介した本だけではなく、ネット上で販売されている様々な商品が同様のパターンで紹介されています。
これらは、物販系のアフィリエイトと呼ばれています。

この単純な物販系のアフィリエイトであれば、単なるネットショッピングと同じなので、アフィリエイトを原因とする消費者問題は発生しませんね。
問題が発生するとすれば、注文した商品が届かない、などの一般的なネットショッピングのトラブルの対応となります。

しかし、成果報酬が発生するという新たな副業のチャンスが生まれたということで、それを本業にしたり、問題のある手法が生まれてきたりするわけです。
その最たるものが「情報商材」によるものでしょう。
「解説 アフィリエイト」の最終には相談員が知っておくべきであり、正しく解説されていない、また、正しく理解されていない「情報商材」について解説したいと思います。
ただし、いきなり「情報商材」について知ったとしても正しい理解はできません。
アフィリエイト自体の仕組みや種類を理解してこそ、「情報商材」を理解することができるのです。
私にとっては、「情報商材」がすべて「悪」とは考えていません。
正しく理解すること、すなわち、バイアスをなくすことが大切です。

【解説 アフィリエイト その3】 に続く

(平成22年5月17日 初稿)