シックハウス

昨年から勉強やPC作業をすることが非常に多くなってきましたが、パソコンのあるリビングでは家族がテレビを見るため集中できず、深夜になったり、図書館などに出かけたりしていました。
そこで、7月に寝室の狭い板の間を勉強部屋とするために、本棚とテーブルとミニノートを買いました。
今回は購入した本棚の話です。

いつも本棚を購入していた店がなくなってしまったので、ホームセンターで購入しました。
木製の組み立て家具なので、いつもは、ホルムアルデヒドの星がたくさん付いているものを買ってました。
今回の店では星が1つのものしかなかったので、まあ大丈夫かなと思い買いました。
確かに有機溶剤系の臭いはしていましたが、しばらく置いてたらなくなるだろうと思いました。

2ヶ月たっても臭いは減らず、締め切った状態で久しぶりに1時間ほど本棚のすぐ横で勉強しました。
すると、気分が悪くなってきました。目も少し痛くなってきました。
あーこれはホルムアルデヒドだなあ、臭いが取れていない。
臭いには強いほうですが、ちょっとまずいかなと。
仕方がないの、屋外で臭いを飛ばすことにしました。
何日ぐらいで飛ぶのかなあ。

そうそう、有機溶剤の臭いは、森の木のにおいと何となく似ているような気がしますが気のせいでしょうか。

以上が私の単なる日記でした。

ここからが、発展した話です。

このような相談はありますよね。
回答に困ります。
おそらく、ホルムアルデヒドを測定しても、問題のある数字は出てきません。
というか、家具からの放散については明確な基準がなかったような気がします(自信はありません)。
まわりの環境を測定して室内の基準と比較するぐらいだったように思います。
明らかに大きな数字が出たら問題と分かりますが、そういうことはまれではないでしょうか。
それでも、若干の値が出たのなら、原因となるものを除いて様子を見るか、家具ならば外で出し切るのを待つとかになるでしょう。

家具を買ってから、私は頭が痛くなって目がちかちかするんです。
家具が問題です。販売店は返品に応じてくれません。
消費者センターは何もしてくれないのですか?

スタンダードな対応は
①シックハウスについては保健所に相談してください(保健所にホルムアルデヒドを測定してもらってください)。または、住まいの専門窓口に相談してください。
②返品交換については、明確に問題があることが証明されなければ、自主交渉になります。
③今度からは、星マークをチェックして購入してください。
などとなると思います。

消費者目線で考えると、消費者の味方になってくれていないです。
私が当事者ならそう思います。誰でも思うでしょう。
本当は味方になってあげたいのですが、残念ながら、そこまで主張できる根拠がありません。
ホルムアルデヒドの測定や医師の診断をしたからといって思うような結果が出るとは限りません。
販売店の配慮で返品交換を受けてくれたらいいのですが、販売店次第、そして交渉次第です。
相談現場でのジレンマではないでしょうか。

同じような話に、アレルギーや騒音などがあります。
衣服などの接触アレルギー、室外機の音、最近話題の化粧品のアレルギーもありましたね。

問題は「個人差」があるということです。
近年、アレルギーが社会問題化しています。
学校給食にも気を使わなければならない時代です。
対象物に対して問題であることを主張する権利はあります。
化粧品の事件など明らかに問題のあるものは行政的にも対応できますが、個人の感受性の差となると対応が難しくなります。
権利と相反することとして、自分で自分に合った商品を選択するという義務もあります。
自立した消費者となるために消費者自身も努力し、賢くならなければならないと思います。

本当に、個人の感受性の違いについての相談は対応が難しく、相談者の期待に添えないことも多いですが、それでよかったのだろうかと自問自答することもあります。

少なくとも、「私の気持ちをなぜ分かってくれないの?」と言われないように相談者の思いをしっかり受け止めてあげてください。→事実関係で解決できないときは、感情の部分で解決を図る。

センターの職場環境チェック

あなたのセンターの職場環境をチェックしてみましょう
2つの視点があります
(1)消費者目線・・・消費者からの電話相談・来所相談を受けるという視点
(2)相談員目線・・・相談業務を執務するに当たっての視点

(1)消費者目線
消費者からの電話相談・来所相談を受け入れる雰囲気作りであり、それは環境面の雰囲気と個人の雰囲気の2つがあります。
①環境面の雰囲気
・環境面の雰囲気とは、電話がかかってきたら、そのバックで相談員の声が筒抜けに聞こえたり、笑い声が聞こえたり、職員の声が聞こえたりすることです。最悪な場合は内々の個人情報や批判的な言葉も相談者に聞こえたりします。
・消費者が相談を受けやすい電話の環境を作ることが大前提です。営業のアポイントメントセンターのようながやがやとした活気のある雰囲気は必要ありません。その雰囲気は消費者に伝わってしまいます。
・これらの問題は、机や電話の配置、仕切りを作るなどの物理的な環境面で対策をとることが可能です。今あるレイアウトを変更するなどを検討してください。
・来所相談の場合には、電話にもまして、相談対応中の会話が聞こえたり、相談員が何をしているのかという行動が目に見えたりします。来所相談ブースと相談事務スペースの配置などにも工夫が必要です。
・また、地方のセンターなどでは来所相談のブースや区画された電話相談スペースなどの確保が困難な場合もあります。一般事務室の片隅で相談業務をしなければならないこともあります。改善を要望することはいいのですが、簡単に実現できることはないので、たとえば、隣の声が聞こえないように書籍などで仕切りのようなものを設置するなど、相談員自身が今ある環境で工夫していくことが大切です。
②個人の雰囲気
・レイアウトの配置を工夫したとしても、個人の行動が問題になる場合があります。
・特に、複数の相談員がいて、特定の相談員だけ声が大きかったりする場合は、本人に自覚がない場合もあるので注意が必要です。注意といっても、女性中心の世界ですので注意できないということも多いです。すると周りからは、その相談員個人ではなく、相談員全員が、という目で見られることもあるので相談員の問題行動の指摘をどう解決していくのかも課題です。
・さらに、電話相談が終わった後に、「今の相談ねー、**********で、おかしな相談だったわ」と他の相談員に大きな声で話をする場合がありますが気をつけなければなりません。どうしても、その場で報告したいのなら小さい声で話をしてください。

(2)相談員目線
・相談業務を執務するに当たっての視点としては、相談員が快適に相談業務が執行できるための環境のことです。
・参考資料をすぐに取り出せるような書庫の分類整理と最新版への更新。
・個人の机の上の整理整頓。個人の資料がすぐに取り出せるような机の中やファイルの整理整頓。一番よく使う照会先は机に貼るなどして電話保留をせずに、待たせないようにする工夫。
・誰かが整理してくれるだろうと思っていたら、誰もしません。時間が経過すればするほど手が出しにくくなります。担当制にしたり、当番制にするなど相談者を待たせないように資料を管理しておくことが重要です。

お母さんの手

今日、スーパーで子供の頭を手の平で叩いているところをみました。
お母さんが挙げる手を見て子どもがびくびくしていました。

お母さん、その手は子供をやさしく包み込んであげる手じゃないの?
少し悲しい気持ちになりました。

でも、私たちが思っているような常識は本当は常識ではないのかもしれません。
そんな悲しい事件がたくさん発生しています。

人と犬を一緒にするのもなんですが、飼い犬にとって飼い主の手が、ほめてなでてくれるうれしい手になるのか、たたかれる怖い手になるのかは飼い主次第です。

一瞬の激しい感情が、すべてをぶち壊すことがあります。
相談現場では感情のもつれからくるトラブルが非常に増えています。
一度こぶしをあげると、なかなかおろすことができなくなります。
本当はちょっとした気持ちの行き違いがあっただけなのに。

相談業務も大変です。

さみしい世の中になりました。

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