月刊 消費者 (2010年12月号)

①特集 完全地デジ化 残された課題
・地デジの話は既に知られていますのでコメントしませんが、「電気店難民」という話を紹介します。
・「電気店難民」とは、家電量販店にも行かず、地元の地域電気店との交流もあまりない世帯のことで、高齢者世帯が多い、とのことである。何度も取り上げている、「買い物難民」や「高齢者の見守り」と同じ考え方だなあと思いました。
②生活ディスク
食のコミュニケーション円卓会議講座から
メディア情報の読み解き方 ~リスクとは何か
・安全と安心は違うということをご存知でしょうか。特に食の分野でリスクコミュニケーションという考えがあります。この講座では、実はリスクが小さいのにもかかわらずマスコミの初期報道の影響で過剰に危険であることを消費者が認識してしまうという話です。リスクを通常の○○倍ではあるが、実際のリスクは○○に比べて○○倍にしか過ぎない、という表現をすれば不安感をあおることもないとのことです。
・本当にそのとおりで、日本人は「0」か「100」という考え方しかできません。ここまでだったら許容できるというリスク範囲を許容する考えに移る日はいつになるのでしょうか。
③食品サロン たべものたべてみる
サラダで楽しむ 京みず菜
・おいしそうです。私は生野菜のサラダが好きなので時々サラダ水菜を買って、ほかの野菜と混ぜて食べます。買った値段が397円ですか。無理です。私は150円が限度です。でも、本当においしいのでしょうね。

日本消費者協会 http://www.jca-web.org/
月刊 消費者

電気自動車

「ガイアの夜明け」11月30日放送分(第445回)のテーマは「電気自動車 元年~“ガソリン不要”…期待と実力~」でした。
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview101130.html

日本人が地球温暖化防止を意識し始めた1997年12月開催された地球温暖化防止京都会議(COP3)。
私は、まず、ガソリンからの脱却を図るために電気自動車の早期の普及を願っていました。
また、国が率先して法制化すべきだと思いました。
時は同じく、トヨタのプリウスも同じ年に発売されました。
しかし、高価であったことと、燃料にガソリンを使用していることに懸念を感じていました。
結局は具体的な行動がないまま、京都議定書の実現など夢物語に。
最近は安価なハイブリッド車も発売され始めています。

昨年ぐらいから海外のベンチャー企業が電気自動車の開発を手がけているとのニュースが流れ、原油高や、電池の軽量化などの技術革新がすすんでおり、いよいよ始まりそうな気配はありました。
今回の放送ではまさに、その息吹が生まれていることが分かりました。
実現にはまだまだ遠いですが、期待したいと思います。

この話が相談現場とどう関係するのか?
それは、流行をいち早く肌で感じる感覚を養うことです。
今回の番組を見れば、電気自動やも思ったよりも前に進んでいるなあと感じることができます。
悪質商法が最新の流行から始まることが多いので、普段からアンテナを張り、何気なく見たテレビなどの情報から、未来を感じることは、とても重要です。
「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」はその感覚を養うのには最適な番組です。
ガイアの夜明け http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/
カンブリア宮殿 http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/

(平成22年12月6日 初稿)
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ジャドマニューズ 2010年11月号

ジャドマニューズは日本通信販売協会の広報誌で、以前から紹介しているところです。
ジャドマニューズ(日本通信販売協会) https://soudanskill.com/20100809/81.html

11月号の「通販110番」の記事から一部紹介し、コメントします。

通販110番消費者相談編 「たかが送料。されど送料。」
返品時にかかる送料に関する2つの事例が紹介されています。
・洋服を購入しサイズが合わなかったため返品したが、お客様都合の返品の場合に返品時の送料負担は記載があったが、購入時の送料が返品されない。
→トラブル回避のためにも「いただいた送料は返品できません」等の表示が必要ではないか。
・大型の敷物がイメージが違い返品し返送料負担はわかるが、購入時は1050円だったのに返品時は8750円だった。
→一般に購入時は送料を安くしているところが多いが、返品は実費になり、その金額が妥当なものだった。
※両事例とも一般常識の範囲内だと思います。しかし、最近は一般常識を理解せず記載がないという理由などを主張する消費者が増えてきています。こういう事情が背景となって説明文や注意表示が大量になるのですね。

通販110番事業者相談編
無理だと思われる要求に関する2つの事例が紹介されています。
・送料会社負担ということでアフリカへの送付を要求されている。
→国内に限ると記載がなくても一般的に国内のことをさす
・美容ドリンク10本セットを全部飲みきった後に効果がないと返品してきた。
→返品特約は化粧品を対象にしており社会通念上食品は対象にならない。毅然とした対応を。
※あげあしとりですね。最近は非常に増えています。

社団法人 日本通信販売協会 HP http://www.jadma.org/
会報誌(JADMA NEWS) http://www.jadma.org/jadma_news/index.html