TIPS その1

今日テレビを見ていたら、「百聞は一見にしかず」ということわざの続きがあるという話をしていました。
その続きは、「百見は一行にしかず」です。
意味は、100回聞くより1回見るほうが分かる。そして、100回見るより1回体験するほうがよく分かる。
なるほどですね。

そしてネットで調べてみると、この2つの間に、もう1つあるようですね。

百聞は一見にしかず
百見は一考にしかず
百考は一行にしかず

100回聞くより1回見るほうがわかる
100回見るより1度考えるほうがわかる
100回頭で考えるより1回行動したほうがよく理解できる

3つ並ぶとくどいような気がします。
「百聞は一見にしかず」「百見は一行にしかず」のほうがしっくりきます。

相談現場における知識の習得と同じです。
どんな解説書をたくさん読んでも、どんな先生からたくさん話を聴いても、1回の実際の体験には及ばない、ということですね。
このことは、すでに何度も説明しているところです。

この講座では、実際に直接説明する機会がなくても、体験実践できるメニューを用意しています。
見て読むだけでなく、実践を通じて、スキルアップをはかっていくことが目的です。
すでにいくつかの実践を紹介しており、会員向けには、さらに突っ込んだものも考えています。
ぜひ積極的に参加してください。

(平成23年4月19日 初稿)
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TIPS

【tips】ティップス
パソコン用語で ソフトウエアやハードウエアをうまく使うためのコツ、豆知識、小技を集めたものなどを指します。そもそもは「こっそり教えるヒントや助言」といった意味で、料理や生活の知恵などの「コツ」に関しても広く用いられます。

電車に乗っているときや布団に入っているときなど、なにげない瞬間に、仕事のアイデアなどがひらめくことがよくありますよね。
また、テレビを見ていて、「あ!これはいい」と思うこともよくあります。
しかし、人間の記憶とは悲しいもので、すぐに忘れてしまいます。
あのときのアイデアは何だったかな、と思い出そうとしても思い出せません。

私はかばんの中や職場の引き出しにいつも小さいノートを入れています。
ひらめきがあったときや、気付きがあったときにメモするようにしています。
ふとんの中でひらめきがあった場合は、まくらもとのiphoneにメモします。

この「TIPS」カテゴリーでは、そんなメモたちを随時紹介します。
(「TIPS」は22時に公開予定です)

なお、「TIPS」は会員向けのページとしてパスワードを設定します。
会員募集開始までは、パスワードは「0999」です。

PS)
ひらめきとは良く似た話ですが、独創的な夢をよくみます。普段は発想もしないような内容も多いです。
それを小説にすればすごいのではと感じることがあります。
夜中に目が覚めたときや朝に目覚めてすぐは覚えているのですが、すぐに全て忘れてしまいます。
最近、機会があれば単語だけでもメモをとるようにしました。
それをみれば思い出せるのではないかと思って。
実際はなかなか思い出せませんね。
いつか素敵な小説が書ければと思います。

(平成23年4月18日 初稿)
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国民生活研究 2011年3月号

①【論文】リコールに関する法制度について -食品を中心に-

・リコールは国が命令をかけて強制的に実施する場合もありますが、ほとんどは自主的な事業者の措置です。ここでは食品のリコールについて詳しく解説しています。
・また、本文を読むのがしんどくても、「はじめに」という1ページ分は食品に限らず製品についてのリコールの考え方を簡単にまとめていますので勉強になります。

②【論文】消費者契約法4条の新たな展開(3・完) -「誤認類型」・「困惑類型」をめぐる議論と裁判例の動向-

・前号までは、「誤認」についての解説でしたが、完結となる今号は「困惑類型」、不退去・退去妨害についての解説です。
・あまりにも長いので興味のある方は本誌をお読みください。
・基本的に「逐条解説」にもとづき説明されています。著者が賛同する部分もあれば不足する部分も指摘しています。

・「退去すべき旨の意思表示」の有無が判断されるが、この意思表示がゆるく広くとらえられている。
・ただし、意思表示の証明は消費者がしなければならない。
・裁判例自体が少ないが、消費者には有利な結論が出ている。
・「退去妨害」についてもおおまかに「不退去」と同様な考え方になっている。
・最後に多数の裁判例のダイジェスト版が掲載されています。

③【研究ノート】大学生は契約、クーリング・オフをどの程度、理解できているのか
・予想通りの結果ですね。近年は携帯電話やネット通販など従来にもまして「契約」する機会が多いにもかかわらず知識が伴っていません。
・著者が指摘するように、小さいころからの学校教育が必要と思います。

国民生活研究 第50巻第4号(2011年3月)
年4回発行 定価620円(税込み)