自己犠牲
「叱る」と「怒る」は違う意味を持ちます。
「叱る」のはその人の成長のために叱るのです。愛情が込められています。
「怒る」のは自分の気持ちを相手に吐き散らすために怒ります。
親は子どもを叱ります。
子どもに自立した大人(人間)になってほしいからです。
子どもが成長していくにしたがって、叱られることが少なくなってきます。
学校の先生は子どもを叱ります。
子どもに学問(知識)を学んでほしいからです。
子どもが学校を卒業すると、叱ってくれる先生はいなくなります。
コーチは選手を叱ります。
パフォーマンスアップしてほしいからです。
選手が引退すると、叱ってくれるコーチはいなくなります。
上司は部下を叱ります。
仕事ができる人間になってほしいからです。
子どものうちは叱られることが当たり前です。
精神的にも未熟からです。
大人になると精神的に成熟し、プライド(自我)を持つようになります。
叱られることに抵抗があるので、反発してしまいます。
大人になると叱ってくれることが少なくなります。
叱ってくれる人がいなくなるからです。
では大人になれば叱られるようなことをしなくなるのでしょうか。
いいえ、大人になれば社会や組織の中で多くの失敗もします。
自分自身の未熟さからの失敗もあります。
また、失敗したことに気づかないこともあります。
大人になって叱られることはとても嫌です。
その叱られたことの内容のいかんを問わず、叱った相手を憎らしくうっとおしく感じます。
逆に、大人になって他人を叱ることは非常に勇気が要ります。
なぜなら、叱られた相手に憎まれるからです。
ましてや、先輩や上司であればなおさらです。
それでも叱ってくれる人がいるあなたは幸せです。
自己犠牲してまで、愛情を注いでくれているからです。
先輩や上司に対しての言葉は大きな自己犠牲の愛情です。
でも、抵抗してそれを拒否すれば、相手は二度と叱ってくれなくなるでしょう。
そして、あなたが気づかないうちにしている失敗に対して誰も指摘してくれなくなるでしょう。
そんなあなたは満足な成果が出せず、こっそり批判されるでしょう。
相談員は非常にプライドが高い職業です。
叱られることに対して非常に抵抗してしまいがちです。
ベテランになればなるほどプライドを持ちます。
相談員は高度に技能が必要な職業です。
技能を向上させるには周りの助けが必要です。
拒否すると誰も助けてくれなくなります。
周りと技能の差が明確になってきます。
新人にも追い越されてしまいます。
周りは気がついても知らぬ振りをします。
女性の世界は難しいです。
このサイトには自分自身のスキルアップの向上への意識の高い相談員が訪れていると信じています。
叱ってくれる人は、自己犠牲の愛を注いでくれています。
ましてや、先輩や上司に対しての言葉は大きな自己犠牲の愛情です。
なかなかそんな人は存在しません。
あなたの周りに存在しているなら大切にしてください。
※ここでいう「叱る」は優しい言葉で言えば「指摘」や「助言」を含みます。
自己犠牲に自己嫌悪です。疲れました。もう好きにして。と、つぶやいてみます。