弁護士の見方と相談現場の違い その1

新聞の法律相談のコーナーに、ネットで買った商品に欠陥があった場合の弁護士のアドバイスが掲載されていましたので紹介します。

回答には多くのエキスが詰まっていて省略しにくいので、著作権的なものがあるかもしれませんが、全文引用します(まずければ削除します)。
消費者センターにもよくある相談です。
わざわざ私が記事にするぐらいですので弁護士の回答と少し考え方が違うということです。
みなさんなら、どう対応しますか?電話相談があった場合にどのように即答(もしくは折り返し電話)しますか?

Q インターネットのショッピングモールで総合ランキング5位の商品を購入したところ、欠陥があり使えませんでした。売っていた店舗には全く連絡がつきません。モールの運営者に損害賠償を請求できますか。

コメントする人も少ないと思いますが、ケーススタディにもなるので、もしよければ自分で回答を考えて、よかったらコメントしてください。
なお、具体的なモールは書かれていませんが、ランキングを活用しているのは楽天なので、おそらく楽天だと思います。そこで、楽天であることを前提に考えてみてください。
(新聞などでは具体的なモール名は出せないことが多いですね。そうすると解説も抽象的で分かりにくくなります。個人サイトの利点を活かし、「楽天」というケースで考えたいと思います。

「その2」で弁護士の回答を紹介します。
「その3(会員専用)」で相談現場を想定した場合の私の考え方について、弁護士の回答と比較しながら書いてみたいと思います。
それぞれの立場で見方が違ってくることが分かると思います。
また、回答があった場合には、最後に何らかのコメントを書きたいと思います。

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心をラクにする(メンタルヘルス) その2

頭の中が悩みや不安でいっぱいになってしまったとき、どうすればいいのか?
実は心をラクにする、とある言葉をアニメの中で悟空が言っている。

しっぽがなくなった困った状況に対し、悟空が言ったのは、「ま、いっか」

いっか          ⇒心をラクにしてくれる
↓   ↓
↓  そのままでいい
とりあえず          ⇒一旦、棚上げする

棚上げ
嫌なことを自分で考えないようにすると、かえってそれにつかまってしまう。
何か考え始めると、それだけに飲み込まれてしまう。
何とか考えて、また抜け出そうとすればするほど、泥沼にはまっていくので、とりあえず、棚上げする。

(悩みを)棚上げすること
棚上げして、今やらなくてはいけないことに目を向けてみて、と提案する。
実際に治療でも使っていること。

さらに重要なのが、「ま、いっか」の次に、「○○しよう」と考えて行動してみること。

棚上げ
いっか
↓   ↓
↓  そのままでいい
とりあえず

行動
○○しよう!

心理学用語で、行動活性化という。

とりあえず、自分にとって大事なことややりたいことは何だろうかと、もう一度考えて、それで今できることに落とし込んで、今できることは何だろう、じゃあ、それをやってみようと行動すること

悩みに押しつぶされて動けなくなったら...

「ま、いっか」と言って、悩みを棚上げしてみよう

そして、自分が本当にやりたいことやそのために今できることを冷静に考えてみる。

できそうなことを見つけたら、とりあえず動いてみよう
(例)散歩に行くとか歯を磨くとか簡単な行動でも良い
少しづつ行動を増やしていこう

悩みに押しつぶされて動けなくなったら...
ま、いっか (棚上げ)

自分が本当にやりたいこと
そのために今できること

できそうなことからやってみる(行動)

中川翔子コメント
ポジティブになるための修行として、どうせえとかどうしようじゃなく、「ま、いっか」を口ぐせにする。
自分ひとりで考え込んでるモードになったら、「ま、いっか」って。

悟空
しっぽがないという悩みを棚上げして、じいちゃんにもらった如意棒を探す
今できる行動・・・なくした如意棒を探しに行った

「ま、いっか」と1回やっちゃえば、それより大事なこと、これやっといた方が時間の節約だなとなんぼでもある
悟空にとって如意棒が1番で、あれで宇宙を救うので1番大事だし、まずは向けて行動する

本当に効果があるの?と思った人へ
・行動の前後の気持ちをメモってみよう
・行動後の気持ちが改善していれば、どんな行動が自分をラクにしてくれるのかがわかる
250419-1
「ま、いっか」は、行動が続けば、何回使ってもよい

※かんりにんコメント
私は楽観的に物事を考えることが多いので、「とりあえず置いておく」ということはよくやります。
しばらく置いておくと、突然解決のアイデアが浮かぶことがあります。

相談現場に置き換えて考えると
アダルトサイトでワンクリックしてしまった。
→無視しておけばいいといわれたが、もし電話がかかってきたら?もし職場に通報されたら?もし家族にばれたら?もし情報が出回ってしまったら?
というように、まだ起こっていないことに対して不安で不安で仕方なく、相談員に答を求めてきます。
「もしまた連絡があって気になるようだったら再相談してください」と助言しても
大丈夫だというけど、もし通報されて請求されたらセンターが責任取ってくれるのか?と問題をすりかえてきます。
そのような相談者の心理は今回のテーマそのものです。
心理状態がわかれば、それを踏まえて助言すればいいかもしれませんね。

また、相談員にとっても、事業者や相談者に説明したことが、もし違ってたらどうしよう、もし言い間違えをしていたらどうしよう、苦情を言われたらどうしよう、
となってしまいます。

棚上げして、一歩引いて冷静になり、とりあえず前に進む行動をおこせること
相談員の資質かもしれませんね。
もし該当する場合、その原因と対策のヒントとなるかもしれませんので、意識さえすればスキルアップにつながります。

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心をラクにする(メンタルヘルス) その1

NHKの番組で「名作ホスピタル」という中川翔子の番組があります。
番組コンセプトとしては、「アニメから”健康”が見える!?」というものです。
いつもはお気楽に見ているのですが、4月13日に放送分は、メンタルヘルスにとても勉強になる感動物でしたので紹介します。
相談員、相談者、友人、家族など、あらゆる人に共通しています。
録画を止めながらノートに書きましたが、15分番組なのに2時間近くかかり5ページにもなりました。

NHK「名作ホスピタル」 毎週土曜0:00~0:15
http://www.nhk.or.jp/hospital/
あなたの体を守るヒントがアニメにある!

心をラクにする×「ドラゴンボール」 4月13日(土)放送

http://www.nhk.or.jp/hospital/archive/p20130406.html
国民的人気アニメ「ドラゴンボール」を取り上げる2回目。主人公・悟空の口癖「ま、いっか」に隠されたストレス社会を生きるヒントについてお伝えする。
若者たちのメンタルヘルスを脅かす「うつ病」や「不安神経症」。これらの疾患になりやすいひとの心の特徴は、まじめさゆえに一度悩み始めるとそのことから離れられなくなり、嫌な気持ちから逃れることが出来ず、自分で自分を追い詰めてしまうこと。
治療法として「行動活性化」という心理療法が用いられる。この方法の最初の一歩は、不安や嫌な気持ちをいったん断ち切ること。さらに、頭の中で考えている不安と、現実に起きていることを分け、いま出来ることを探していく。
アニメのなかで、悟空はアクシデントやトラブルにあった時に、困りながらも最終的には「ま、いっか」という一言で気持ちを前向きに切り替える。


ドラゴンボール13話
悟空が大切なしっぽを切られて大変なことに。
そのとき悟空が言った魔法の言葉とは?

テーマ「心をラクにする方法を学ぶ!」
診療内科医が解説

頭でっかちの悩み方には2つのタイプがある
①心を閉じるタイプ・・・悩みを回避するが、かえって悩みを増幅
②考えに飲み込まれるタイプ・・・考えてばかりで悩みが増幅

①心を閉じるタイプ
悩みや不安に関する思考を避けたい・忘れようとする。
しかし、これは逆効果。
思い出したときに、悩みや不安は増幅され、抜け出せなくなってしまう。
⇒心理学的には、「体験の回避」という状態。

我々はいやなことや不安になることは考えたくないから考えないようにしようとする。
自分の外にある嫌なことなら逃げられるけど、自分の中にあるものからは逃げられない。
逃げようとすればするほど、そのことが気になってしまう。

②考えに飲み込まれるタイプ
(例)
就活の面接の前に不安な気持ちに襲われた
・うまく話せなかったらどうしよう(口下手?)
一度不安になると次から次へと不安なことが頭に浮かぶ
・印象が悪いと思われたら(悪印象?)
・当日腹痛に襲われたら(腹痛?)
・この会社が倒産したら(倒産?)
不安はエスカレート
どうしようどうしようと思うあまり、就活が手に付かない。
結局、家にこもるようになり、面接には行けなかった。

自分にとってつらいことを考えてるが、考えてるばかりで、どんどん不安を大きくしてドツボにはまる。

考えてることと事実の区別が付かなくなる。
考えてるだけのことが分からなくなる。
それで全く動けなくなってしまう。

一度こうした状態に陥ると抜け出すことが難しい。
行動を起こすことができなくなり、引きこもりになってしまうこともある。


頭の中が悩みや不安でいっぱいになってしまったとき、どうすればいいのか?
実は心をラクにする、とある言葉をアニメの中で悟空が言っている。

(続く)