ITスキルアップ ネットショッピング その1
ITのスキルを身につけるための連載をします。
ネットショッピングの相談は今や定番となっています。
相談対応の最初のポイントは「正しいネットショッピングをおこなったか」ということの確認です。
当たり前ではありますが、まず、この入り口の部分を押さえておく必要があります。
ネットショッピングの経験が豊富にあれば、普通でない取引があったら気がつくのですが、トラブルにあう消費者は気がつかなかったり、気づきながら取引したりしています。
そのトラブルが、センターで扱う相談なのか、通販110番等の専門機関に相談してもらうのか、法律の専門家に相談してもらうのか、警察に相談するのか、ということを判断しなければなりません。
これを判断するには、トラブル事例等の資料を読んで勉強するのも大切ですが、一番の近道は「経験」によって判断できるようになることです。
スキルアップ講座が始まって以来、私はこの実戦経験が大切だと主張しています(実戦経験が難しい場合は事例を勉強する擬似経験になります)。
たとえば、最近トラブルが多く被害者も多数発生し、何度も報道されたり消費者庁で注意啓発されたりしている「ニセ通販サイト」です。
ネット通販の経験が豊富であれば、おかしいと思い被害にあわずにすむことが多いのですが、現実には被害が後を絶ちません。経験者も被害にあったりするほど巧妙になっているものもあります。
これは最終的には詐欺になるので警察案件になりますが、返金される可能性は少ないです。
なぜ、明らかにおかしいサイトで被害にあうのか?
実は、どうしてもほしい廃盤になったカシオのスポーツウォッチをネットショップで見つけて、「ラッキー、やっと見つかった。すぐに注文をしよう」と思ったところ、変な日本語など、あやしさ満載で調べたら詐欺サイトだったという経験が私にはあります。どのような点があやしかったのかは、実際に経験すると身にしみて理解できます。この体験記は以前記事にしています。
→海外通販詐欺サイト 2013年12月5日(木)https://soudanskill.com/20131205/739.html
マニュアルを見ていれば、ニセ通販サイトの特徴があれば、そうだとわかるのですが、生きた知識として身に付けたほうが活用度は大きいです。
相談者にどういうことを質問すれば、詐欺サイトだと判断できるのかという勘所が分かります。
この詐欺サイトは極論になりますが、普通のネット通販トラブルで、商品が届かない、壊れていたなど、一般的なトラブルは定番の相談事例です。
先日のジャドマニューズ3月号の「誌面に書かないメディアのホンネ」という記事でもこれが説明されています(https://soudanskill.com/20140411/965.html)。
そのために、ネット通販を体験して、今後も利用し続けて、キャリアを積むことが、スキルアップへの近道です。
「ネット通販をしたことがない、さらに、クレジットカードで買い物をしたことがない」というのは、「携帯電話を使ったことがない」のと同じぐらいに、相談員としてビハインドになりますので、絶対に経験されることをおすすめします。
ネット通販を体験したことがない相談員向けにネット通販を体験しながらポイントを学ぶというシリーズを連載したいと思います。
なお、ネット通販の相談対応の具体的なポイントについては別の機会に解説します。
次回は「クレジットカードの作成」について解説します。