カンパニータンクという雑誌からの取材依頼

「カンパニータンク」という雑誌から取材をしたいという電話がかかってきました。
さまざまな分野の代表者にインタビューして雑誌に掲載するそうです。

今回は新年1月号に兵庫県の代表者を紹介するということで、明日取材の予定がはいっているということです。この雑誌は大手書店の店頭にも置いているということです。

いつも有名人がインタビュアーで、今回は元プロ野球選手の駒田さんがインタビューするということです。

カンパニータンク
注目企業.com http://www.companytank.jp/

カンパニータンクとは?

まったく聞いたことがない雑誌なので、とりあえず、ネットでカンパニータンクをさっと見ると、確かに存在しており、巻頭では大企業の社長のインタビューが掲載されています。雑誌の体裁としてはきちんとしてそうです。

なぜ、私のところが選ばれたのか聞いてみると、HPでコーチングをしているということで見つけられたそうです。
さらに、私の事業は「小規模事業者の支援」と「スポーツ事業」があるので、どういう方面か聞いてみると、HPにリンクがあるので、それをみて、両方含んでいるということです。

記事の内容は、A4の4分の1の大きさです。
取材記事はHPに転載してもいいし、インタビュアーやレポーターと一緒に写った写真を自由に使ってもいいということでした。

私みたいな事業者がなぜ雑誌の取材を受けるのか?
いい話だけど、知らない雑誌だし、といろいろ考えました。
一瞬、舞い上がってしまいそうですね。

実は話の最初のほうで、ある疑念がわいており、それについてたずねました。

A4サイズの4分の1の枠で5万円必要

「もしかすると、取材を受けるのに費用が発生するのですか?」

すると、そのとおり費用が発生するということです。
聞いてみると、「5万円」ということです。

さらに、「それは雑誌記事というよりも、広告記事ということですか?」というと、そのとおりということです。
記事は転載しても営業にも使ってよいということです。

大手新聞や雑誌で普通にある広告記事ですね。

はい、これで全容が読めました。

取材商法?

電話対応しながら、検索してトラブルになっていないか調べたところ、いわゆる、「取材商法」に近いものだと分かりました。
消費者被害でいうと、俳句を雑誌に掲載するが費用がかかるというものです。消費者被害の多い悪質商法の一つです。
ネットではそういう商法に注意的な書き方が多かったです。
ほとんど、それと同じですね。

取材枠は10件で、残り枠は2件になっており、あいてる時間帯は明日の朝一番と夕方だそうです。
したがって、すぐにでも返答してほしいということです。

ただし、マイナーとはいえ雑誌に掲載されるということは何かのチャンスにもつながるかもしれません。
後味を悪くしたくなかったのと、即答は避けたかったので、「明日は時間が取れない」「事業が定まっていない」「費用的にしんどい」といって、今回ではなく、またの機会にお願いしますと返事をすると、あっさり電話を切られました。

使い方次第

電話を切った後に、ネットでもっと調べたら、値段にばらつきがあり、値切っている人もいました。費用にタレントの肖像権の使用料も入っているようで、もしかすると、タレントのランクによって費用が違うのかなと思いました。
また、マイナーとはいえ、雑誌に掲載されたことを宣伝に使ったりしている方もおられました。
マイナーとはいえ、それなりの体裁のものであり、「実は有名人から雑誌でインタビューを受けた」というだけで、自慢なったり、仕事にプラスになることもあるようです。ついでに、雑誌も何冊か買うことになるのでしょうね。
発行部数も少ないでしょうから一般の人が買うということはまずなうでしょうね。

私としては、単純に悪質商法とは考えていないです

HPにインタビュー記事が掲載されており、うまく仕上がっています。写真もきれいです。
近所の学習塾も掲載されていたりして、雑誌のHPに自社の名前と記事が掲載され、かつ、自社へのリンクも張られる。
転載可能なので、営業時に配ったり、ツールとしても使えます。
「雑誌掲載というよりも、インタビューのリーフレットを作成してもらう。しかも有名人との。」と考えたらいいと思います。
そこに、雑誌に掲載された的なネタや広告商法のネタをいれるのも面白いかもしれません。
後は、それに対する費用が高いか安いかという問題です。

訪問販売でも高く買わされるからトラブルになるのであって、市場価格と比べたりして納得できる価格だとトラブルになりません。それと同じで、価値観の話だと思います。

まあ、ぶっちゃけ5万円は、そこそこの企業の経営者だったら、心をくすぐる価格ですね。

もっと安い値段で作ってくれる広告屋さんはたくさんいると思います。

一番の問題は?

このやり取りの中で、もっとも悪質商法的な部分は、

  • 取材といいつつ費用が必要な広告記事だったことが後から説明があること。
  • 取材枠が残り2枠で、翌日に取材で、即答を求めていること。

の2点ですね。
悪質商法そのものの手法です。

もっと事前に丁寧に話をしてくれて考える時間をくれたらいいと思うのですが、、それをすると広告商法に気付かれてしまうのでしょうね。

工夫次第で販促ツールにするという手法も考えたらいいのにと思ったりします。

今日は出かける用事があり、なかなか出れなかったので、この電話を受けることができました。
とても勉強になりました。
このような話は今後もあるようです。

もし、インタビュアーがめっちゃすごい有名人やタレントだったら、取材を受けるかもしれませんね。
ちなみに、1万円だったら、わざわざ取材に来てくれて交通費もかからないし、有名人の写真も使えるので、受けてもいいかなあと思ったりします。そこまでは値切れないでしょうけど。