ジャドマニューズ 2013年7-8月号

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2013年7-8月号
http://www.jadma.org/pdf/news/2013_07-08.pdf
ジャドマニューズ
http://www.jadma.org/jadma_news/index.html

①通販110番
消費者相談編
サイズ表示に定義はあるの?
商品を手にとって確認することのできない通販では、広告上のサイズ表示が不十分だった場合に、トラブルとなることがあります。今回はサイズ表示に関する事例を紹介します。

事例1

Mサイズと表示があったのに、フリーサイズが届いた!
ネットショップでゴルフウェアを注文した。Mサイズのワンサイズしかない商品だったが、自分は普段Mサイズを着用しているので問題ないと思って注文した。
しかし、届いた商品のタグ表示は「フリーサイズ」となっていて、試着したところ少しきつかった。サイズの表示が違うので返品しようとショップに連絡したところ、「フリーサイズにはMサイズも含まれるため、広告上はMサイズでも問題ない」と言われた。Mサイズという広告表示で、その表示通りではない商品が届いたのだから、返品できるはずではないか。
→まず、広告上の数値と手元の商品の実寸値の比較を
確かにMサイズとの表示があるのにフリーサイズの商品が届いたらサイズ間違いと思われてもおかしくはない。
そこでショップサイトの商品ページを確認したところ、Mサイズという表示以外に実寸表示もあった。そのため相談者には「届いた商品が実寸表示と一致するのであれば、商品の大きさには違いがないため、『違う』と強くは主張できないだろう。まずは、広告上の数値とお手元の商品の実寸値を比べてはどうか」と助言した。

※私は個人的にこの回答には不満です。いいたいことは分かるのですが、言い訳じみています。お客の心をつかもうと思えば、もっと別な言い方があるのではないでしょうか。明らかに事業者目線の回答です。Mサイズと書いていれば、実寸を確認する消費者なんて少ないのではないでしょうか。私はジャージの股下の長さだけはメーカーによって差があるので必ず確認しますが、上着はあまり確認しません。試着できればしますが。
ネット通販の場合、サイズものは注意して買わなければいけないことは鉄則ですが、それを分かった上でも、もっと別の言い方があったのではないかと思います。
私が事業者からこういう回答を受けた場合、相談者にそのまま説明するのは、言いづらいですが、正論といえば正論なので、相談者の気持ちを理解してあげた上で、事業者への嫌味を少し付け加えて、残念ながらあきらめざるをえないと説明すると思います。

事例2

A4サイズが入るバッグだと思っていたのに・・・
バッグを紹介するテレビ通販で、「横幅約30センチ」という表示を見て、A4サイズの書類が入ると思って注文したが、数枚しか入らなかった。そこで自分で寸法を測ったところ、テレビでの案内より5~7ミリ程度小さかった。会社に検品してもらったところ、「誤差の範囲内でしたので返品は受け付けられません」という連絡があった。「約」という表現での誤差はどこまで認められるのか? また、バッグのサイズ表示に内寸か外寸かの表示義務はないのだろうか。
→外寸表示だけでなく、厚みを考慮して内寸も確認を
バッグの場合、材質やデザイン等の関係で、寸法を正確に測るのは困難である。したがって若干の誤差が生じる場合もあるため、ほとんどの会社が「約」という表現を使用している。また、サイズ表示については外寸が一般的と思われる。A4の規格は「210mm×297mm」であり、幅が300mmしかないバッグに少しでも厚みのあるA4サイズのものを入れたいならば、内寸を確認するべきだった。会社側には、「数ミリは誤差の範囲内」との内規があったと思われ、相談室から当該社に問い合わせることもできると提案したが、「今回は自分にも不注意があったとわかったので、あきらめる」とのことだった。

※これも事例1と同じような気持ちです。誤差の範囲内とはいえ、「はずれ」を引いてしまったと思うと悲しいです。

通販110番より
会社は消費者に適切な情報を提供し、消費者の立場に立った表示を心掛けてください
「通販広告に、サイズ表示の義務はあるのか?」との質問を受けることがありますが、広告表示について法的な規制はありません。
しかし、実際には、サイズは商品選択時の重要な要素となるため、JADMAでは「品質・素材・性能・形態・色彩・量目・大きさ等」を広告上に可能な限り表示するよう、倫理綱領で定めています。
例えば、衣料品自体のサイズ表示方法として、JIS規格があります。その方法は出来上がり寸法を表示するのではなく、着用する人のボディの寸法(適用サイズ)を表示するのが原則です。それを広告にも流用することが一般的でしたが、昨今、特にファッション性の高い衣料品については、メーカーやブランド独自の採寸方法を適用したサイズを広告に表示する場合もあれば、再度自社のルールで測定し直して実測値として表示する会社もあります。
また、商品によっては外寸か内寸かでトラブルとなるケースも散見されます。例えば家具の場合は、設置スペースを考慮するためほとんどの広告では外寸表示がありますが、これを内寸と勘違いしたために収納予定だったものが入らない、という苦情に発展することもあります。
いずれにしても、広告表示通りのサイズであれば、会社は注文通りの商品を届けているとの認識のため、「合わなかった」という購入者の都合による返品・交換は困難です。一方、会社も消費者に適切な情報を提供し、消費者の立場に立った表示を心掛けていただきたいと思います

以下についても詳細は省略しますが、ぜひ読んでください。

事業者相談

景品表示法相談編
口コミサイトの表示の主体者と責任
相談内容
インターネットで他社が運営する口コミサイトにおいて、自社の商品について虚偽や誇大な表現で書き込みされていた場合、誰の責任になるのか
薬事相談編
健康食品の表示・販売方法
相談内容①
健康食品では、「スッキリ」や「さっぱり」という表現は問題ないと聞いた。例えば腸に効く場合、「腸の調子を整える」ではNGで「腸がすっきりする」はOKということだろうか。
相談内容②
ある商品について、研究成果等を解説した書籍の販売と当該商品の広告物を一緒に梱包して郵送したいが可能か。

②誌面に書かないメディアのホンネ
vol.4 カタログには、通販の「O2O」戦略の未来がみえる?

果たして、取材者たちは「通販」というものをどう考えているのか。何に注目をして、この業界の未来に何を期待しているのか。そんなホンネを探るこの企画。今回の取材者の口からは、近年注目される「O2O」が話題に挙がった。

一部抜粋

なかでも、個人的に興味がある
のが、通販会社の「O2O」(オンライン・ツー・オフライン)戦略ですね。ご存じのとおり、オンライン(インターネット)上の情報がオフライン(現実社会)の購買行動に影響を与えたり、オンラインからオフラインへと生活者の行動を促したりという施策を指します。

③転ばぬ先のWebセキュリティ
最終回 HTTP“S”を使うといいことって何?
利用者を「盗聴・改ざん・なりすまし」から守る

社団法人 日本通信販売協会 HP http://www.jadma.org/
会報誌(JADMA NEWS) http://www.jadma.org/jadma_news/index.html

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