クリックしたら、こうなった
ルポライター 多田文明
2009年10月16日発行
メディアファクトリー
1000円
ISBN978-4-8401-3066-0
相談員に求められる知識の中で、「体験」することが重要であり、また、「疑似体験」することも可能であると書きました。
この本は、まさしく著者が体験したネット関連の商法について、いかにしてだまされたか(だまされていくか)を時系列で読み物的にも面白く解説しています。
これ1冊で、かなりの知識がつくのではないでしょうか。
ちなみに、著者はテレビにも出演経験が多数ですのでご存知の方もおられると思いますし、ほかにも著書があります。
発売から半年近く経過しており、商法的にも変容しているものもあると思います。
この本は商法ごとに分けられ、8章で構成されています。
第1章 無料占いのカラクリ(新たなるネット詐欺)
第2章 女性から援助金をもらえる(出会い系サイト)
第3章 「すぐに儲かります」の真相(情報商材ビジネス)
第4章 SNSで誘われた名刺交換会(マルチ商法)
第5章 チャットでヒーリング体験(セミナーの勧誘)
第6章 代金を振り込んだのに音沙汰ナシ
第7章 突然パソコンがおかしくなった(迷惑メール&ウイルス)
第8章 メールで相談を受けたら、こうなった(消費者センターの現状)
なかなかリアルで面白いので、結構お勧め度の高い本です。
相談員として現場で活用するには少し応用が必要ですが、興味のある方は、ぜひ読んでください。
おすすめ度・・・最近の事例がバーチャル体験できるので、相談員として「読んでおいて損はありません」です。
会員用ページでは、各章の概要とコメントおよび消費者センターで相談を受けた場合の対応方法について解説しています。(⇒解説 クリックしたら、こうなった)