3D映画

4月19日の日経産業新聞に「3D映画 旋風到来」という記事が掲載されていました。
3D映画とは、日経MJの記事のときにも書いた「アバター」のことです。
現在は第2弾として「アリス・イン・ワンダーランド」が公開されており、アバターをしのぐ勢いだそうです。
その特集記事の中に、アメリカの映画館の一部でこれを商機とみて3D映画を値上げする動きがあるそうです。
ニューヨークのある映画館では大人料金が2ドル値上げして約19.50ドルになったとのことです。
しかし、子供向けの3D映画の興行成績が予測を下回っているそうです。
冷や水を浴びせねないととしています。

日本だったらどうなるのでしょうね。
もし、値上げとなれば、消費者センターでも苦情を受けるかもしれませんね。
適切な苦情窓口を紹介したり、センターから申し出たりするのが、本筋でしょうね。
それもひとつの方法ですが、やはり、その場で解決する道を選ぶほうがよりよい選択だと思います。

ポイントとしては、価値観の問題でしょう。
値上げを受け入れてまでも見る価値があるのかどうか。
普通の映画と違って3D映画にその価値があるのか。
たとえばディズニーランドがさらに内容を充実させるために値上げをしたとしたら、どのような反応でしょうか。

そこで実体験がものを言うのです。
これは、相談員に必要な知識でもお話したところです。
もし、「アバター」や「アリス・イン・ワンダーランド」を3D映画で見たことがあり、すばらしく感じたなら、そのことを話してみてください。
お互いの実体験を通して共感を得ることができるかもしれません。
そんな対応を目指すという方法もあります。
逆に面白くなければ、それも同様です。
相談員と消費者という関係から、共感を経て、1人の人間と1人の人間としてコミュニケートしステップアップする。
それも素敵な関係じゃないでしょうか。

しかし、実体験がなければ、さらに、3D映画自体知っていなければ、相談員と消費者とは平行状態のままです。
結局、どこかを紹介することになるでしょう。
そのこと自体が苦情になったりします。

スマートな相談対応をしたいですね。

(平成22年4月20日 初稿)

ソフトバンクモバイルがホワイトプランをリニューアル(2010/4/27より変更)

料金プランが複雑なソフトバンクですが、4/27からホワイトプランがリニューアルすると発表しました。
内容を一部HPよりコピペしました。

ソフトバンクモバイル株式会社は、2010年4月27日(火)より、「ホワイトプラン」を基本使用料980円/月のまま、2年単位での継続利用をお約束いただくことで、契約更新月の翌月から2カ月間の基本使用料が無料となるプランに、リニューアルします。本リニューアルに伴い、従来の「ホワイトプラン」の加入受付は4月26日(月)で終了しますが、現在加入しているお客さまはそのまま継続してご利用いただけるほか、4月27日以降に変更していただくことも可能です。
引用はソフトバンクのHPより http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2010/20100419_02/index.html
プレスリリース一覧 http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2010/
そのほかにもパケットし放題や月々割にも新しいプランが発表されています。

要するに主力プランである「ホワイトプラン」には2年縛りがなかったのですが、ついにドコモやauと同じく2年縛りにするということです。
このことについての評価は個別の事業者に関することなのでコメントは控えさせていただきます。
リアルな講習会のときにディスカッションできればと思います。

ソフトバンクは複雑な料金体系や宣伝広告で苦情が多発し、行政指導を受けた経緯があります。
今回のリニューアルによって新たなトラブルが発生する可能性もあります。
相談員として、ソフトバンクをはじめとする携帯電話各社の料金体系はしっかり把握しておくべきですね。
機会があれば改めて各社の料金プランについて解説したいと思います。

追伸として、
携帯電話のカタログを毎月集めていますか?
バックナンバーを保管していますか?
新聞広告をしっかり読んでいますか?
今どんな機能があるか知っていますか?
まさか、携帯電話を持っていないということはないでしょうね。

(平成22年4月19日 初稿)

日経MJ(2010/4/14) その2

問題の「ラー油」ですが、これは消費者センターにも苦情がきても不思議でない事例だと思います。
同様な事例は過去にもあるし、これからもあると思われるパターン事例です。
パターンを押さえていれば、同様事例には同じように対応すればいいです。

さて、どのような形で相談がくると思いますか?
いろんなパターンが想像できると思いますので、みなさんで考えてください。

対応のポイントは
1.ラー油はブームになって入手困難。
2.ネットオークションで高値で取引されている。
3.抱き合わせ販売もみうけられる。

これらの3点を押さえておくことです。

そして、消費者の不満を受け入れ、共感してあげることで、気持ちをおさめてもらうことを目指します。
上手にお話できれば納得してもらえる可能性は高いと思います。
もちろん、この「ラー油」について具体的にブームの内容や食品の中身などについて知っていれば文句なし、というところですが、知らなくてもパターンで対応できます。

しかし、このラー油ブームについて、相談員が知らなければ、話がかみ合わず、何度も聞き返し、メーカーや公取や販売店に電話し、...、と想像するだけで無駄な労力を使いそうです。
正論で対応する相談ではないと思います。
どちらかというと、話をよく聴いてあげることで、納得し、終了とする事例です。
継続相談にしてしまったのなら、対応した経過を振り返ってください。

もちろん、ラー油ブームについて十分な知識があれば、きちんと対応できるというわけではなく、「消費者の不満を受け入れて共感してあげることで、気持ちはおさまる」ということを実践できるコミュニケーション力が必要です

具体的に、どのようなやり取りがあり、どのように対応したらいいのか、ロールプレイングとして、いろいろなパターンを想定しながら、コミュニケーションの実践講座ということで、講習会で一緒に実践できればいいなあと思います。

(平成22年4月17日 初稿)