「消費生活相談員のためのスキルアップ講座」 平成23年11月号(第3号)発行

「消費生活相談員のためのスキルアップ講座」の11月号第3号を発行しました。

今回は【相談対応の流れと必要なスキル】をテーマに解説しています。
その第一弾として、今月号は【(1)相談受付・対応】を解説しています。
12月号は【(2)事業者との交渉】、1月号は【(3)相談者への報告】を解説予定です。
必要な能力やスキルを確認するためのチェックシートも作成しましたので、みなさまの職場で活用していただければ幸いです。

「消費生活相談員のためのスキルアップ講座」平成23年11月号(第3号) 11月29日発行

PDF版はこちらです → 平成23年11月号(第3号)

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「かんりにん」は個別に返信しませんのでご了承ください。

月刊 国民生活 2011年12月号

①特集 震災から学ぶ そのとき起こる消費生活トラブル
・震災と消費生活トラブル-「東日本大震災」で寄せられた消費生活相談情報-
・「震災に関連する悪質商法110番」-被災地の消費生活相談の傾向-
・住居をめぐるトラブル
 (1)住宅の損壊・修繕
 (2)不動産賃借・住宅ローン
・損害保険における相談と注意点
※震災に関する情報はみなさまも十分にご存知だと思います。
被災地の復興と被災者の支援については国をあげて取り組んでいかなければならないというのは共通の認識だと思います。ただし、気になることがあるのでコメントしておきます。
復興のためには税金が投入されます。その中でも個人の住宅ローン、いわゆる二重ローン問題を解消するために債務免除を受ける仕組みが作られます。債務の免除は銀行がすべて放棄するのであれば銀行の不良債権のような扱いになると思いますが、そこに税金が投入されるとなると不公平感が出てくるのではないかと思います。つまり、個人の借金の返済を国民が納める税金から出されていることになるということです。私は自分が納めた税金で被災者や被災地を支援することには賛成ですが、被災地や被災者は国が支援して当たり前だというのではなく、国が支援すること=国民全員が支援していることを認識しておいてほしいのです。日本は赤字大国になっています。税金は広く国民のために活用しなければならない厳しい現状の中で被災地にかなりの税金を投入することは日本の将来に大きな影響を及ぼします。感情論としては復興を支援すべきですが、税金投入という事実を考えるとこれでいいのだろうかと思ってしまいます。阪神大震災の影響で兵庫県や神戸市は今もなお苦しんでいるようです。この先の被災地や日本を考えると非常に不安を感じます。地方消費者行政への金銭的な支援も継続は難しいと思いますし、基金の一部を放射能の検査機器の購入に回すなどの影響も受けています。税金の使われ方に無関心な国民にもっと関心を向けてほしいですね(そういう意味でも事業仕分けは結果は別として、税金の使われ方に関心を持ってもらうという効果があったと思います)。

②誌上法学講座 消費者契約法
※今月号から消費者契約法についてのシリーズが始まります。
法律の解説を読むのは集中力が必要でしんどいですが、いまいちど基本に立ち帰り勉強してみることも大切です。

③事例で学ぶインターネット取引
ネット通販と返品
・苦情の多いインターネット取引について事例を挙げながら、ECネットワークの原田さんが4回にわたり解説します。
※相談現場でネット取引に関する相談を受けるときに大切なことは、どんな取引が行われたのかを相談員自身が理解することです。特に電話相談では相談者がどんな取引をしてどんなトラブルがあってどうしてほしいのかをうまく伝えることができません。相談員として上手く聞きだして整理し理解していれば、その時点で解決の道筋が見えてくるのではないかと思います。ただし、この理解するというのが大変な作業ですけどね。

のうだま やる気の秘密

のうだま―やる気の秘密
上大岡 トメ
2008年12月出版
幻冬舎
1260円
ISBN978-4-344-01595-1

漫画ちっくな本です。読みやすい本です。
なぜ続けられないのかという疑問に最新の脳科学から秘密を解いています。
読んでみると、なるほど、そういう理屈があるのだな、と感心しました。
そして、自分自身がどうやれば続けられるかということのヒントももらうことができました。
より詳しく知りたい方は図書館で借りたり、書店等で購入してください。

内容(「BOOK」データベースより)

三日坊主は当然。続けられないのは、脳があきっぽくできているから。だから「やる気」を引き出すためには、脳をだませばいいのです。では、どうやってだますのか。それには脳の中の淡蒼球を動かさなければなりません。自分の意志では動かせない淡蒼球を起動させるスイッチが4つあります。これらのスイッチを誰でも簡単に気軽に発動させるコツがあります。最新の脳研究を元に、続ける技術とやる気の秘密を解いた本ができました。

人間の脳はあきっぽくできており、続けられないのは当然である。
脳がそうさせているのである。
続けるためにはどうすれば良いのか?
脳をだますのである。
脳はだまされやすく、次第に慣れてしまい習慣となってしまう。

例えば、ハミガキ。あんなじゃまくさい作業を毎日欠かさず続けているのはなぜか?
めんどくさいことがマンネリ化してめんどくさくなくなって、習慣化する。
ハミガキがじゃまくさいと思う感覚もなくなってしまったのである。
脳にそう思わせる。つまり、脳がだまされてしまったのです。

どうすれば脳をだますことができるのか?
これが、この本の肝であり、見習うべきことです。

実は簡単なことです。
みなさんも実践しているはずです。
・目標が達成できれば、洋服を買おう、旅行に行こう
・みんなの前で宣言してしまい、引くに引けなくなった
・倦怠期を迎えたカップルが、シチュエーションを変えたところ燃え上がった
・行きたくないけど行ってみるとやる気が出てきた。
など。
私も、この時間にこれをすると決めて何年も続けて習慣になり、やらないときは違和感を感じ、時間がもったいないと思ってしまうようになりました。
女性の永遠の課題である「ダイエット」もこの本の方法を使えば達成できるかもしれませんね。

この本では、どうしたら脳をだますことができるのかを分かりやすく分類・解説してくれてます。

やる気のもとは脳の「淡蒼球」にある。
自分の意思では動かせない
まわりを巻き込んでだます
「淡蒼球」を動かすための起動スイッチが4つある

Body(体を動かす)

体を動かすことで入るスイッチ
脳の「運動野」にある
やる気がないときこそ出かけてみる
Experience(いつもと違うことをする)
いつもと違うことをすることで入るスイッチ
「海馬」にある
いつもと違う場所に行ったり違うことをすることで入るスイッチ
脳は新しいことでもすぐにマンネリ化させるので、目線を変えてちょっとでも違うことをしてみると効果的。気分転換をしてみる
Reward(ごほうびを与える)

ごほうび(快感)によって入るスイッチ
「テグメンタ」にある
ごほうびを用意することで入るスイッチ
気持ちいいことで刺激される「テグメンタ」は強いパワーを持っていて続けることの原動力となる
Ideomotor(なりきる)

なりきることで入るスイッチ
「前頭葉」にある
なりきることによって入るスイッチ
思い込みが強いほど脳はだまされやすくその気になる

勉強も同じように習慣化させる

脳をだまして「やる気」を出す
「やる気が出たからこぶしをあげた」のではなく
「こぶしをあげたからやる気が出た」
脳ってだまされやすい
脳はだまされて「やる気」になる

勉強や習い事に必ずやって来る「マンネリ期」
そんなときは、しんどくても、めんどくさくても、とにかくその場に体を持っていく
たとえ、ぬけがらでもいいから。
すると脳が「ああ、やるんだ」とだまされて、やる気になる
やる気はいくら待っても出てこない
こちらから迎えに行って、スイッチを入れる

やってみよう編

01.最初の目標は小さくする・・・まず20回続けよう
02.ハラ8分目でやめる・・・次回が待ち遠しくなる
03.ごほうびを用意する・・・ごほうびをゲットしたときの自分を想像しよう
04.同じ時間にやる・・・体内時計に覚えてもらう
05.カタチから入る・・・なりきったもん勝ち
06.図々しい妄想をする・・・下心だって立派なモチベーション
07.友達を巻き込む・・・ひとりよりふたり
08.ほめてくれる人を用意する・・・認めてくれる人がいるとやる気が出る
09.続かなくて当たり前と思う・・・みんなが当たる壁を乗り越えよう
10.身銭を切る・・・「元を取り返す」もモチベーション
11.今やっている習慣にドッキング・・・「絶対にやること」にくっつければ巻き込める
12.人前でやってみる・・・恥が次の目標を決める
13.気が乗らなくても、とにかくその場に行く・・・雰囲気に飲まれよう
14.移動中にやる・・・持ち歩きセットを作ろう
15.誰かを喜ばすためにやる・・・誰かのためだともう少しがんばれる
16.はじめの気持ちを思い出す・・・はじめの気持ちは後々救急箱になる

相談員としての様々なスキルを向上させるには、コツコツ日々勉強日々努力することが大切です。
そのコツコツをこのサイトで学んでいただけたらと思っています。
新しい記事をまとめて読むのではなく、毎日確認し、新しい記事があれば読む。
一度読んで終わりのものもあれば、何度も読み返したり、資料を調べたりする場合もある。
それをコツコツ続けると知らないうちにスキルアップしていき、毎日少しづつ勉強することが習慣になる。
お金を出してセミナーに行ったり書籍を購入すれば、元を取るためにがんばる。
行政から用意された研修では何となく受講してしまう。だから自腹を切る。
そして、このサイトが将来有料の会員制になれば、お金を払っている分、しっかり勉強しようというモチベーションにつながる。
そんな風に思います。

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