もしドラ

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら(ダイヤモンド社)

2010年の大ベストセラーになりましたね。
そして、NHKでアニメ化されることになりました。
全10回です。来週から平日の晩に連続で2週間放送されます。
録画してでも、ぜひ、みてください。
何かの「気付き」を感じるきっかけになると思います。

NHKアニメワールド「もしドラ」 http://www9.nhk.or.jp/anime/moshidora/
関連番組もあります

ちなみに私はこの本を何度も読んでマーカーと書き込みだらけになっています。
マネジメントも読みました。

相談員にとって学ぶべきところはいくつかありますが、特に92ページから93ページにかけての「専門家」のところだと思います。
「専門家」の言葉は難解で伝わらない。そのため、マネジャーが分かりやすい言葉に直してあげる必要があり、それがマネジャーの能力である。
私なりに解釈すれば、
相談員はまぎれもなく「専門家」であり、「専門家」でありながら、相談者に対しては、相談員自身に専門家である相談員のアウトプットを相談者向けの分かりやすい言葉に直してあげる」マネジャーの能力が必要とされている」 。
すなわち、相談員は「専門家」と「マネジャー」の両方の能力を備える必要がある
という風に考えています。
気になる方は本を読んでください。


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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
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カンブリア宮殿 (ゲスト ソフトバンク 孫正義)

テレビ東京系列で毎週月曜日22:00~22:54に放送されている超おすすめ番組の「カンブリア宮殿」の7/12・19と2週連続でソフトバンクの孫正義社長がゲスト出演していました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20100719.html

消費者目線という言葉が何度も出てきました。
新しい携帯端末をつくるに当たっても「つくり手」の都合ではなく、消費者に使い勝手のよい製品にするために、開発の途中で何度も社長自らチェックをする。開発の終盤でチェックしても手遅れになるからである。
また、ツイッターで消費者から電波に関する情報開示などの要望に、すぐに反応しサービスの質を向上させる。

これらのことから、商品に対しての消費者目線やサービスに対しての消費者目線を第一に考えていることは理解できました。
実際にソフトバンクが携帯電話業界にもたらした影響は大きく、料金の引き下げに結びついたり多大な貢献をしてきたと思います。

ここまでしているのに、「何でこうなるの?」と思います。
消費者センターにかかわっている人なら、みんな思っているのではないでしょうか。
そんなに、いい商品やサービスを持っているのに、何でこうなるの?

その要因として私が考えるのは
一番大切な、消費者に対する消費者目線がもてていないのではと思っています。
社長、製品のつくり手、サービス提供などの努力や思いは十分わかります。
社長やつくり手という「川上」のすばらしさが、「川下」、すなわち、店頭販売で消費者に直接相対する販売員とのコミュニケーションという最も大切な部分での消費者目線が欠けているのではと思います。
複雑な料金プランや料金設定などに対して、消費者が十分理解できていないまま契約にいたっているという現実です。
店頭で説明したし同意書もとっているといいますが、それは単に「伝えた」だけであり、実は「伝わっていない」のです。
携帯電話が一部の消費者のアイテムであった時代は終わり、老若男女すべての消費者のアイテムとなりました。
ドコモやauにくらべて、月々割などの割引制度がかなり複雑です。
携帯電話業界はソフトバンクが先陣を切って革命を起こしてきたし、今後もそうなると思いますが、「川下」での対応が今のままであれば残念で仕方がありません。
「仏つくって魂入れず」という言葉に似ているのでしょうか。

今回の放送を見て、孫社長はやはりすばらしい企業家であることは再認識しました。

また、ソフトバンクなど携帯電話の料金プランについては別途解説したいと思います。