消費者情報 2012年3月号 (関西消費者協会)

①巻頭インタビュー
「“いのちの食”をどう守るのか」
→「ここ数年の食品にかかわる主な不祥事件」が表にまとめられていましたので紹介します。
もう記憶のかなたに行ってしまったかもしれませんが、それぞれの事件を契機に制度が変わったりもしています。
・農薬→中国ギョウザ中毒事件(08年)
・汚染物質→放射能汚染(11年)
・食中毒感染症→BSE汚染牛(09年)、生肉ユッケ食中毒(11年)
・食品偽装・減慮y表示・期限表示・産地表示→ミートホープ(07年)、不二家(07年)、赤福(07年)、白い恋人(07年)、船場吉兆(07年)、比内地鶏(07年)ほか
インタビューの一部を抜粋
「問題の所在を十分に認識しながらも放置する厚生省などの食の安全行政のありようは「無作為の作為」としか言えません。不正を続ける食品企業を許した行政倫理の荒廃にこそ問題があります。」

②特集「食品安全の明日を考える 放射性物質から食品表示」
・『複合被曝』における放射能汚染食の現状と課題
・食物アレルギーと子どもの暮らし
・守られない日本の食卓 食品添加物等の規制は大丈夫か
・消費者が求める食品表示制度のあり方
・消費サイドで安全を確かめる原発事故と食品の安全
・食に関する年表
※いつの時代も食品の安全は大きな消費者問題・社会問題となっています。特集では「放射能汚染食」「食物アレルギー」「食品添加物」「食品表示」について解説されていますが、時代背景に応じて変遷していきます。
特に食品アレルギーに私は興味があります。学校現場で給食後の運動でアレルギーを起こす子どもが増えているということや自己注射器を教職員が打つなど難しい時代になりましたね。
最後に、「食に関する年表」は「食に関するできごと」と「食に関する法律・行政」がまとめられているので勉強になります。

③現場からの情報 【相談】 若い男性に高額な手術費用を請求する美容医療
・雑誌でよく見る美容外科ので包茎手術をしようとHPで料金を確認し約35万円の契約をした
・診察後に、すぐに手術をしないと壊死する・コラーゲン注射も必要で150万かかる、と言われて、その手術をした
・高額すぎる、解約できないか
→HP上の表示と大幅に異なる手術をしており、広告と勧誘方法が不適切であると指摘し減額交渉した結果、当初の約35万円で合意した。
※不安をあおって高額な費用を請求するという昔からある典型的な手口ですね。若者の高額契約で親が相談しに来るということもあります。また、本当に手術が必要なのか、後ろめたいので泣き寝入り、など問題は山積みです。この女性版がエステで鏡張りの部屋で裸にさせられ体型のことを指摘し不安をあおるという手口ですね。どちらも昔からある問題なのに、根本的な対策がされていないのが現状です。

④誌上レッスン5 小論文に強くなろう窶・I
少しマンネリ化してきたように感じます。
次回は指定用語を使った論文です。まるで相談員試験のようですね。

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消費者情報 2012年3月号