犯人探し

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原発関連の事故では、誰が悪いのか、なぜあんな対応をしたのか、など犯人探しのようなことが連日報道されています。
確かに過去の失敗を振り返り、教訓にして今後に生かすことはとても大切だと思います。
しかし、最近は度が過ぎているような気もします。
あのとき、あの状況では、誰もが最善だと考えた対応をとっているはずであり、それがいつも正解とは限らないこともありえます。
当然ながら、様々なレベルでのミスはあったと思います。
擁護するわけではありませんし、被災者にとっては許しがたいことだということも理解しています。

失敗したときに最も優先すべきことは、過去を振り返ることよりも、今の状況をできるだけ早く正常に戻すことです。
関係者には、失敗を責めるよりも、今、そしてこれからの対応に全力で取り組んで欲しいと思います。

このことは、相談現場そのものです。

例えば、詐欺まがいの商法の被害にあった相談者に対して、「誰もが詐欺と分かる話に、なぜのってしまったのか」などと発言してしまうことがあります。
これは、相談者の行動を非難しているわけであり、心理的に大きくマイナス方向に働いてしまい、「被害にあって相談に来たのに、被害にあったことを怒られてしまった」と感じてしまいます。
これでは、相談者ががんばって被害の回復を図ろうとするモチベーションが低下してしまい、今後のあっせんに支障が出ることもあります。
慎重に言葉を選ぶ必要があります。

大切なことは、「済んでしまったことを批判するのではなく、今、困っている状況を全力で助けてあげるために前へ進むこと」です。
すべてが解決したならば、次からは気をつけましょうとなりますし、本人自身も十分学んでいるのではないでしょうか。

この考え方の基本は、「コーチング」にあります。
特に、スポーツの現場で指導者に求められるスキルとして頻繁に紹介されています。
「コーチング」については、別の機会に書きたいと思いますが、キーワードは、「過去は変えられない」ということです。
ぜひ、相談現場で意識してください。

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