解説 ドロップシッピング その6

②ドロップシッピングには(商材として)何が必要か (その3)

(6)SEO対策
SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の頭文字をとった略語です。
特定の検索エンジン(ヤフーやグーグル)を対象として検索結果でより上位に現れるようにサイトを作成する技術をSEO対策といいます。
ネットで買い物をする場合に消費者は、検索サイトで欲しい商品名や地名などで検索します。そして、その上位に現れるお店をクリックします。
上位に表示されれば、消費者に訪問してもらえる機会が増えることになります。逆に、検索しても表示されなければ、消費者の目にとまることもないのです。
そして、検索で上位に表示されるには技術的にある程度の知識があれば可能なのです。
・さて、ショッピングサイトを開設したのであれば、お客さんに来てもらわなければなりません。
これまでの解説を読まれているなら、結果がどうなるか予想は付きますよね。
売上が少ないというレベルではなく、売上がゼロ、訪問もゼロ、というのが関の山でしょう。
じゃあお客さんに来てもらえるように、SEO対策をして、検索上位に表示されればと考えますが、ある程度の知識が必要です。
じゃあ、その対策をほかの人にやってもらう発想になります。そのSEO対策を商売としている会社もあります。費用対効果が判断する目安になります。
費用をかけてお客さんが訪問したとします。そのあとは、いかに買い物したくなるかというサイトの魅力と内容と価格でしょう。
これも結果の予想は付きますよね。訪問されても、すぐにほかのサイトにいきます。
結局、SEO対策の費用だけがかかったことになります。もちろん、その費用もドロップシッピング商法では含まれているんでしょうけどね。
・相談現場ではドロップシッピングのSEO対策というよりも、一般の小売店からの相談で「SEO対策の契約をしたけど効果がない」という相談を受けたことがあるかもしれません。事業者からの相談は対象外と回答してもいいのですが、SEOについて知識があれば、少しアドバイスを入れてから他機関を紹介するというスマートな対応も可能です。それ以前に、SEOを知らなければ何の相談かもわからないまま終わってしまいますけどね。
・私はこのサイトのほかに趣味のサイトを含め複数のブログを持っています。手間をかけずにSEO対策もできていて、検索ワードによってはグーグルで1位表示されるのも多くあり、自分自身でもびっくりしました。直接的に商売につなげたらいいのですが、アフィリエイトで数千円の収入になっているだけです。また、出会い系サイトからのメール公開のページを削除したのも、検索で上位に入ってしまい、意図しない人からの訪問が相次いだからです。
・SEOは実は簡単かもしれませんね。SEOについては、講習会の機会があればネットで見ながら実際にキーワードを設定してどう検索されるかなどを実践したいと思います。

②ドロップシッピングには(商材として)何が必要か (まとめ)
ドロップシッピングでネットショップを開設するには、どれぐらいの費用が必要か?
私の場合
レンタルサーバーが初期費用 1,000円 で12ヵ月2,500円、独自ドメイン 「.com」で1年間950円。
もしドロップシッピングをするとなると、費用がかからないベンダーと契約(ショッピングカート無料機能付き)。
ベンダーの一例として「もしもドロップシッピング(http://www.moshimo.com)」を利用した場合、無料。
サイトの構築、更新、SEO対策は自分でする。
必要な費用は、4450円。失敗しても、ダメージはほとんどありません。

これまでの解説を読まれたのなら、もう理解できていると思います。
実は、ドロップシッピングは、ネット起業するにはリスクが小さく可能性が無限大という魅力があります。
SEO対策や魅力的なサイトを構築するなどの努力をすれば成功する可能性も十分にあります。

これでドロップシッピングはあやしいものというバイアスはなくなったのではないでしょうか。
ネットで調べれば簡単にわかることなんですけどね。
一番の論点は、ドロップシッピングというシステムではなく、これを商材として利用したドロップシッピング商法にあります。そして、それは古典的な商法でもあります。
これについては、次回「③ドロップシッピング商法は古典的商法(パターンが同じ)であるとの理解」で解説します。

(平成22年9月20日 初稿)

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