消費者情報 2010年6月号 (関西消費者協会)
関西消費者協会が出版している「消費者情報 2010年6月号」を読んで感想を書きたいと思います。
①特集「物価とくらし50年」
いまや超デフレ時代。負のスパイラルが渦巻いています。
戦後日本の歴史も65年、その間に起こった出来事を物価とくらしの観点からまとめています。
読み応えがあります。すばらしいです。
あの時は、こうだったなと、自分の時代と重ね合わせたりします。
子供のころは、まだまだ1ドル300円時代だったんだなあと。
プラザ合意で一気に2倍の円高ですね。
②表紙と巻頭インタビュー
まあ、いろんな人がいるんですけどね。
価値観は人それぞれです。
人はとかく自分の価値観を押し付けてしまいがちですが、このような雑誌に前面に出てしまうのはちょっと、と思いました。
③コンシューマートピック
中国毒入りギョウザ事件について考察しています。
おっしゃるとおり、中国はなぞだらけです。
つい、この間まで発展途上国、今も?
そんな中国に日本が食品を依存しているのは、結局は日本の消費者が安いものをと望んでしまった結果だと思います。
④現場からの相談情報
通信契約と抱き合わせの100円パソコンです。
全国的に同様の事例が多いです。
相談員としては、まず、仕組みをしっかり知ること。
メリットデメリットを知ること。
そのうえで、販売者と消費者の双方の問題点を分析すること。
などなど、別の機会に詳しく解説したいと思います。
⑤ワタシのミカタ(多重債務キャラバントーク)
消費生活相談窓口で多重債務の相談も同様に扱ってはどうか、という内容です。
これは、やはり、それぞれの自治体のキャパシティーの問題だと思います。
理想的には、すべての相談に対応できたらいいのですが、相談件数の多少、人員、相談員の質、など一律には考えられないほど多様です。
すべてを消費生活センターが担うのではなくて、消費生活センターが道しるべとなって、必要な役割分担をすべきだと思います。