日経MJ(2010/4/14) その2

問題の「ラー油」ですが、これは消費者センターにも苦情がきても不思議でない事例だと思います。
同様な事例は過去にもあるし、これからもあると思われるパターン事例です。
パターンを押さえていれば、同様事例には同じように対応すればいいです。

さて、どのような形で相談がくると思いますか?
いろんなパターンが想像できると思いますので、みなさんで考えてください。

対応のポイントは
1.ラー油はブームになって入手困難。
2.ネットオークションで高値で取引されている。
3.抱き合わせ販売もみうけられる。

これらの3点を押さえておくことです。

そして、消費者の不満を受け入れ、共感してあげることで、気持ちをおさめてもらうことを目指します。
上手にお話できれば納得してもらえる可能性は高いと思います。
もちろん、この「ラー油」について具体的にブームの内容や食品の中身などについて知っていれば文句なし、というところですが、知らなくてもパターンで対応できます。

しかし、このラー油ブームについて、相談員が知らなければ、話がかみ合わず、何度も聞き返し、メーカーや公取や販売店に電話し、...、と想像するだけで無駄な労力を使いそうです。
正論で対応する相談ではないと思います。
どちらかというと、話をよく聴いてあげることで、納得し、終了とする事例です。
継続相談にしてしまったのなら、対応した経過を振り返ってください。

もちろん、ラー油ブームについて十分な知識があれば、きちんと対応できるというわけではなく、「消費者の不満を受け入れて共感してあげることで、気持ちはおさまる」ということを実践できるコミュニケーション力が必要です

具体的に、どのようなやり取りがあり、どのように対応したらいいのか、ロールプレイングとして、いろいろなパターンを想定しながら、コミュニケーションの実践講座ということで、講習会で一緒に実践できればいいなあと思います。

(平成22年4月17日 初稿)

日経MJ(2010/4/14) その1

「相談員に必要な知識」で、相談員には幅広い知識が必要だと書きました。
それらの知識は、自然に入ってくるのが一番です。
「あ、それ知ってる」、「あ、それ聞いたことがある」というの理想でしょう。。

日経流通新聞(日経MJ)では最新のトレンドに関する記事が多く掲載されています。
4/14(水)の一面に「1~3月ヒット商品」の記事が載っていました。
そこでは、4つの商品が紹介されています。
みなさんは、この4つについて、どの程度知っていますか。
掲載順に紹介します。
①ビッグアメリカ(マクドナルド)
②辛そうで辛くない少し辛いラー油(桃屋)
③もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの「マネジメント」を読んだら(ダイヤモンド社)
④アバター(映画)
どうでしょうか?

①はマクドナルドが1月からプレミアハンバーガーとして「テキサス」「ニューヨーク」「カリフォルニア」「ハワイ」の名前をつけたハンバーガーを期間限定で販売、ヒットしました。これらを称してビッグアメリカと呼んでいます。ちなみに高いんですよね。安売り路線からの脱却に力を入れています。なんとなくマクドナルドが期間限定でプレミアハンバーガーを発売したということを知っていればOKです。
②ですが、私もよくわかりませんが、「ラー油」ブームだそうです。特に桃屋の製品は店頭から消えてしまい、ネットオークションでは定価の2倍で取引されていることもあるそうです。また、他メーカーの「ラー油」も売り切れているそうです。
③これは書籍です。友人の代わりに野球部のマネージャになった女の子が野球部を対象として経済の側面(マネジメント)から議論しているものです。私は1月にこの本について知ったのですが、最近になって新聞に書評等を見かけるようになりました。
④は3D映画で話題になったので言うまでもありません。

みなさんは、いくつ知っていましたか?
ちなみに私はすべて知っていました。
新聞を見たときに、「あ、知ってるわ、古い話だけど」と感じました。
特に③が難しいでしょうね。知っていたら、すばらしいです。

それでは、これが相談業務にどう結びついてくるのか?

問題となるのは②の「ラー油」です。
解説は、「トレンド情報 日経MJ(2010/4/14) その2 【会員用ページ】 」に続きます。

なお、今回は、解説内容を簡単にまとめ、試験的に公開したいと思います。
2010年4月17日12:00公開 パスワードは「free」(英小文字4文字)です。

(平成22年4月16日 初稿)