ベネッセから「お詫び」がきました

カテゴリー:最新ニュース 投稿日:

260930 hagaki

忘れたころに来ました。

報道にもあったとおり、500円分の金券が送付されると思っていたら、意表をついたやり方をしました。

まず、今回の反省を踏まえ、ベネッセが基金を設立し、社会的貢献を果たすということです。

基金の設立で社会的責任を

「財団法人 ベネッセこども基金」の設立について
http://www.benesse.co.jp/customer/bcinfo/06.html

今回の事態の重大性、広範囲にご迷惑をおかけしたことに対する弊社の社会的責任などを考慮して、お詫びのあり方についてさまざまな検討を行ってまいりました。その結果、未来ある子どもたちへの支援や子どもたちが安心して学習に取り組める環境の確保などを目的として、「財団法人 ベネッセこども基金」の設立を決意するに至りました。

当財団では、行政関係者や教育関連の専門家をはじめとする外部有識者などで理事会を構成し、企業としての社会的責任や、未来を担う子どもたちに必要な支援や貢献のあり方を考え続けてまいります。財団という枠組みをとることで、子どもたちのための長期継続的な取り組みが実現できると考えております。

【財団の活動・助成の例】
経済的理由や重い病気などの困難を抱える子どもたちの学習や進学の支援
グローバル社会を生きる子どもたちの学び支援(例:国際交流や留学支援など)
子どもの安全・安心を守るための活動
(例:子どもの防犯に関する活動や個人情報保護に向けた社会的な取り組みの促進など)
その他、子どもたちの成長支援に関する活動  など

そして、お詫びの500円分の金券を、この基金への寄付に当てることもできるというものです。

単純に金券を配布するだけで終わらず、ある意味、評価できると思います。
基金を作ったとなれば運営していく責任が永続するわけですから。
新社長の考えでしょうか。
ピンチをチャンスに変えるやり方ですね。ベネッセなりに、考えたようですね。
パナソニックがFF石油ヒーターのリコール問題で真摯なお知らせを続けているのと似ています。

お詫びの手紙

送付されてきたお詫びの手紙は3枚と基金の説明文が1枚でした。
ベネッセのHPでの概要とほぼ同じ内容ですが、お詫びの手紙の3枚を参考までにUPします。

ちなみに、写真はハガキで手続きする場合のもので、WEBでの手続きであれば、個人コードを入力するだけで、500円分の電子マネーも選択できます。

ベネッセHP
http://www.benesse.co.jp/
お客様情報漏えいに対するお詫びと対応について
ベネッセお客様本部(お詫びの品の交換もこちらから)
http://www.benesse.co.jp/customer/bcinfo/index.html

お詫びの手紙です(PDFファイル)
260930 owabi

個人情報流出の賠償相場は1件500円が相場

  • ローソン(2003年6月)115万人のローソンカード会員全員に500円の商品券
  • ファミリーマート(2003年11月)ファミマ・クラブ会員18万人に1000円のクオカード
  • ソフトバンク(2004年1月)ヤフーBBの590万人に500円の金券
  • 三菱UFJ証券(2009年4月)名簿業者への売却分約5万人に1万円の商品券

三菱UFJ証券は実際に被害が発生したとして高額になっていますが、単純な個人情報は、500-1000円が相場のようです。
ただし、大手企業となると流出数が膨大であり、何十億となります。そのほかにも対策費用として莫大な費用が必要となります。
例外的に、エステのTBCはセンシティブな情報が流出したとして裁判では3万円の賠償判決が出ています。

結局、再発防止策は?

ベネッセの場合、HPにもあるように、システム的な対策が中心となっています。

再発防止策について
http://www.benesse.co.jp/customer/bcinfo/02.html

今回の原因が、弊社内の情報管理・運用体制の至らなさにあったことを重く受け止め、早急に基本セキュリティ対策の徹底を図りました。また、今後は以下の再発防止に努めてまいります。
(1)システムセキュリティ・システム運用における緊急施策について
(2)グループ全体の情報管理体制・組織改革について
(3)外部監視機関の新設について
(4)データベースの保守・運用業務の外部委託について

私は、企業向けに「不祥事」に関する研修メニューを作っております。
その核となる考え方は、「システムや管理上の問題点の改善は比較的単純な方法で対策できる」が「悪意を持って違反行為に及んだ場合、不祥事の発生を防ぐのは困難である」というものです。
従業員が悪意を持ってしまう背景には何があるか、という視点で、従業員への消費者教育の必要性をマズローの欲求5段階説から解説しています。
そのような視点で考えると、ベネッセの対策は表面から見たら、再発するリスクがあるということです。

さまざまな社会問題で、何かが発生して再発防止のための対策しても、同じような事件は再発しています。
その対策は本当に対策になっていたのかなと問いかけたいです。

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